story320 ウェディングイブ16 ページ30
Aside
「えぇ。燃えた車のトランクの中にあった貴方のスーツケースに入っていました。念の為、このヘアブラシから採取した毛髪のDNAを照合した結果...彼女の付け爪に付着していた皮膚のDNAとほぼ一致したんですよ!」
「えっ!?」
「何!?」
萩原さんの疑問に答えていた伴場さんだったが目暮警部から毛髪のDNAを照合した結果、加門さんの付け爪に付着していた皮膚のDNAとほぼ一致したと言われ、伴場さんと小五郎さんは驚きを隠せない表情になり、周りも信じられないと言わんばかりの表情になっているのが分かった
チラッと見れば新一君も怪訝そうな顔で静かに伴場さんを見つめている
ほぼ一致した...か
スマホのバイブ音が鳴っていたので誰にも気づかれない様に取り出し、見てみるとヒロキからだった
内容はさっき頼んだ伴場さん達の出生や生い立ちの件で詳しく見ると私の思っていた事と完璧に一致した
やっぱり...あの二人は稀と言われている【異性一卵性双生児】であり【血の繋がった双子】だったのね...
二人の顔立ちや目鼻立ちが似てるのも頷けるし、加門さんの身長が140cmくらいだと考えると異性一卵性双生児の女性の方は【ターナー症候群】で低身長になりやすい...そう考えるのが妥当ね
「な、何言ってんだ...お、俺が犯人で初音を殺したって言うのかよ!?」
「あ、いえ...まだピッタリ一致した訳じゃないので、できれば貴方の承諾を得て正確に鑑定したいのですが...」
「ふざけんな!!(怒」
「落ち着けよ伴場!お前はやってないんだろ?」
「あ、当たり前だ!!」
伴場さんは目暮警部の言葉に信じられないと言わんばかりの表情でそう言うと高木さんは伴場さんを宥めようとピッタリ一致した訳ではない為、伴場さんの承諾を得て正確に鑑定したいと言った途端、伴場さんはムッとした表情で怒鳴っていたが、小五郎さんが来て伴場さんを落ち着かせる様に肩に手を乗せながら問いかけると伴場さんは当たり前だと言わんばかりの表情でそう答えている間、私は諸伏さんに萩原さん達と同じ様な事を全て話した
「加門さんと伴場さんは稀だと言われている異性一卵性双生児...しかも二人は血の繋がった生き別れの双子...結婚する事を許されないって訳か...今回の事件、悲しい結末を迎える事になるとはな...(コソッ」
諸伏さんは少し悲しげな表情で伴場さんの方を見ながら小さな声でそう言っていた
新一君はこの事件をどう見てるのかしら...?
東の名探偵さん......貴方の推理を聞かせて貰うわよ?
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月20日 17時