【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART6 (ページ27)

今日:22 hit、昨日:17 hit、合計:114,910 hit

story270 名家連続変死事件25 ページ27

Aside

信子さんの怒鳴り声に目暮警部、高木さん、松田さん、萩原さん、伊達さん、他の警官達も何事かと思って見ており、彼女の視線の先は日向さんだった
恐らくだけど...日向さんが信子さんに何か失礼な事を言った為、信子さんは日向さんに怒っているのだろう

「い、いえ...私はただ...お姉様思いの優しい方だと」

日向さんはビクビクしながら秀臣さんは姉思いの優しい方だと伝えかけたが、信子さんはそれが癪に障ったのか日向さんに平手打ちをし、その衝撃で焼け焦げた万年筆が池の中に落ちてしまい、日向さんは顔を青ざめながら慌てて池の中へと入ろうとしていた

「幸さん...ちょ、ちょっと...」

「お止め下さい！この池は深うございます！」

「でもあの万年筆、父の形見なんです！アレがないと私...！」

「早く水を抜いてあげなさい！」

「はい！ただいま！」

その様子を見た蘭ちゃんは日向さんを止めようとしており、武さんもこの池が深い事を知って止めているが、日向さんは泣きそうな表情で焼け焦げた万年筆は父親の形見だからアレがないと困ると言っていた為、見兼ねた目暮警部が早く水を抜く様に武さんに指示を出すと武さんは大急ぎで水を抜く準備をすると溜まっていた水がどんどん消えていく

「しかし、汚ねぇ池だな！」

「以前は奥様が鯉を飼っていらしていたのですが、亡くなってからは...」

小五郎さんが池を見ながらゴミがたくさんあって汚いと言うと武さんの話によるとこの池には会長夫人が以前までは鯉を飼っていたらしいが、彼女が亡くなってからは何も飼っていないとの事
なるほど...だからこの池は手つかずなのね
少しずつ水が抜かれると池の中にはゴミがたくさんあった時、ゴミではないものが視界に入った
あら...？何かしら？あれ...
しばらく池を覗いていると何かが見えると同時に人の足が見えた

「ん？」

「あっ！」

「「あっ！」」

目暮警部と服部君が思わず声を漏らしたと同時に水がキチンと抜かれた後、顔に火傷を負った若い男性の姿が見え、新一君と日向さんは驚きを隠せない表情になっていた
何故なら...その若い男性こそ行方不明の秀臣さんだったから...
池の中で見つかった時は包帯を巻いていなかったから分からなかったけど...お父さんの言う通り、端正な容姿をしているわね

「どうして...どうしてこんな事になっちゃうのよ？お兄様！秀臣お兄様！(泣」

別の場所で探していた康江さんがすぐに駆けつけ、秀臣さんの姿を見ながら再び泣き叫んでいた