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story269 名家連続変死事件24 ページ26

Aside

「気になんのは遺体の傍にぶちまけられとった犯人の遺留品。凶器はともかく、はよ逃げなアカンのに帽子や包帯をわざわざ取る必要はないで?」

「そして俺達の前にわざわざ顔を出した犯人のあの行動...」

『まるで秀臣さんに罪を被せている様な気がするわね...』

服部君の言う通り、犯人は帽子を被って包帯を巻いており、早く逃げなければ意味がないと分かっているはずなのにわざわざ取って処分せずに光明さんの傍に置いた事が不自然だわ...
それに私達の前にわざわざ顔を出した犯人のあの行動はまるで秀臣さんに罪を被せている様な気がするのも気になる

「せやったら、それができんのは途中で寝室から抜け出した信子さんしかおらんぞ」

服部君はそんな事ができるのは途中で寝室から抜け出した信子さんしかいないと言っていた為、私と新一君は顔をしかめる
光明さんを殺害した犯人は一体誰なのかしら...?
その後、一昼夜かけて屋敷内のありとあらゆる場所を捜索したけど秀臣さんの姿は何処にもなく警察も私達も諦めかけていた









殺人事件が発生してから2日目の4月11日の夕方

in長門家

あっ...!ヒロキに連絡するのをすっかり忘れてた!
私はいったんみんなから離れた場所でヒロキに電話し、殺人事件が発生した所為で家に帰れなかった事を必死で謝るとヒロキは全く気にしておらず、昨日の昼食と夕食、そして今日の朝食と昼食は成実さんの所で食べていたとの事で思わずホッとした
ちなみにどうやって知り合ったのかと言うと私が長門家へ出かけた後に成実さんが家に来たらしく、そこでヒロキと対面し、私がいない事を知った成実さんは一人でいるヒロキにご飯を食べに来ないかと誘ったらしい...
ヒロキはご飯を食べに行く時以外はキチンと留守番をしているから凄く助かるわ

『ごめんねヒロキ、まだ帰れそうになくて...夕食はまた成実さんの所で食べてくれる?』

「分かったよ、姉さん」

『それと日向 幸と言う女性と20年前の大火事の事を調べて欲しいの。ここに事件を解く鍵がありそうな気がしてね...』

「分かった。僕の方でも調べてみるよ」

日向さんの事と20年前の大火事の件を頼むとヒロキは快く引き受けてくれた
とりあえず結果を待つしかなさそうね...
みんなの元へ戻るとやはり秀臣さんは何処にもおらず、みんなで諦めずに懸命に探し回っていた時...

「何ですって!?秀臣が結婚しなかったのは私の所為なの?じゃあ何?秀臣が私に遠慮していたとでも言うのかしら?」

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月3日 12時

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