【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART5 (ページ6)

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story200 ピアノソナタ『月光』殺人事件32 ページ6

Aside

音のする方へ振り向くとそこにはカセットテープがあった
さっきのカチッ！と言う奇妙な音の正体はこれが止まった音だったのね...

『『月光』の第三楽章がかかっていたのね...(ﾎﾞｿｯ』

「えぇ。きっと俺達が来る前に流していたのでしょう(ﾎﾞｿｯ」

入っているのは60分のテープで片面が30分だと考えると西本さんが亡くなったのは恐らく30分以内って所かしら...

「Aさん...」

『ん？』

「西本さんの足元に譜面が...」

蘭ちゃんがおずおずと私に声をかけてきた為、どうかしたのかと思っていると西本さんの足元に譜面があると言って指を指していた
チラッと見ると西本さんの足元にまた譜面が残っており、ポケットにしまっていた手袋をはめながら譜面を手に取ると新一君が隣に来る

「今度はいったいなんて書いてあるの？」

「【遺書...】」

蘭ちゃんの問いかけに新一君は遺書と呟いている
この譜面には【遺書】と書き記してあり、いかにも自殺したかの様に見せかけている様だけど実際は殺人だからね...

「遺書...じゃあ、やっぱり西本さん」

『蘭ちゃん、決めつけるのはまだ早いわよ。目暮警部達が来てから判断した方がいいわ』

蘭ちゃんは遺書と聞いて西本さんがやったのかと言っていた為、私は決めつけるのはまだ早い事と目暮警部達が来てから判断した方がいいと物静かな声でそう言った

「自殺ですか...」

「この遺書によると川島氏と黒岩氏を殺害した事を悔いてとある」

「やはり西本が二人を...」

連絡してから数分後に目暮警部達が到着し、そして西本さんの足元に置いてあった譜面を目暮警部に渡す
目暮警部は私が教えた譜面の暗号をそのまま読み上げた後、小五郎さんは西本さんの死体を睨んでいる
西本さんは自殺なんかじゃない...真犯人であるあの人に殺害されたのよ...
それに...12年前の事件についても焼身自殺にしては何処か違和感を感じるし

『動機は昔、西本さんが川島さんや黒岩さん、2年前に亡くなった亀山さん、それに12年前に自殺した麻生さんと共に犯.した過ちをバラされたくなかったから...だそうです』

「あのピアニストの麻生氏もなのか？」

『えぇ。楽譜の暗号を考えたのは麻生さんだと書いてありますし、恐らくこの4人はこの暗号で何かやってたと思います』

「なるほど...焼け残った楽譜に昔の秘密が書き残されていると考えた西本は楽譜を隠滅する為にこの倉庫に侵入したものの問題の楽譜が見つからず、思いつめて自殺...」