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Aside
『そうね...コーヒーをお願いできるかしら?あっ、砂糖やミルクはいらないわ』
「了解」
私はイスに座った後に少し考えながら、ブラックコーヒーを頼むと頷きながらせかせかとまるで執事の様に動く成実さんにちょっぴり驚いた
まぁ、成実さんがこんな風に生きているなんて誰も思ってないでしょうね...
何でも私に世話を焼き、些細な事で怪我をしたりすると物凄く心配する事が多い
最初は大袈裟だと思っていたが、今では普通だと思っている
「はい、どうぞ」
『ありがとう』
成実さんが私にブラックコーヒーを渡してきた為、私はお礼を言った後に受け取り、ブラックコーヒーを口に運んだ
やっぱり砂糖とミルクがない方が美味しいわね...
そんな風に思っていた時...
「あれから...小さな探偵さんは元気かい?」
『あぁ、コナン君の事?多分、元気じゃないかしら?あの時、先に帰るって電話で伝えてあるわ』
成実さんが新一君の思い出したのか思いつめた様に問いかけられるも私は物静かな声で新一君は多分だけど元気であり、先に帰る事も電話で伝えてあると答えた
そう言えば...あれから新一君達とは会っていない事が多く、事件が解決した後にその事件があった事を知るパターンが多くなってるわね(苦笑
「...そう。Aちゃん、くれぐれも危険な事には首を突っ込まないでくれよ?」
『そうね...私は情報提供者。いつも死と隣り合わせで仕事を行ってるから約束はできないわ』
成実さんがそう言って何処か懸願する様な声を出すも私は静かに笑いながら情報提供者はいつも死と隣り合わせで仕事を行っているから約束はできないと言った
......私には家族はいるけど成実さんには家族はいない
仕事関係で私が死んでしまう事を成実さんは恐れている
まあ、こればかりは難しいわ...
ただでさえ情報提供者は顔を見られない様に仕事をするのが当たり前だ
特に敵対している組織の所にはね...
もし顔を見られたりしたら...アウトだ
黒の組織に入っている私の主な仕事は情報収集や情報提供が多いけど殺しも行うわ
まあ、それぞれの仕事や黒の組織からの呼び出しなどがない限り、普通に過ごしている
あっ、ちなみに怪盗シグナスの時は別よ?
『コナン君は何故か私より事件に巻き込まれやすい体質らしい...だから下手したら死神と呼んでもおかしくはないと思うわ。その影響を受ける私も怪我する事だってあるだろうし』
ブラックコーヒーを口に運びながらそう言うと成実さんは驚いた表情をする
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時