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story227 ピアノソナタ『月光』殺人事件59 ページ33

Aside

「いや、気にしてないよ」

私が掃除とかしていたら遅くなってごめんなさいと謝罪をすると成実さんは首を横に振りながら気にしていないと言ってくれた
やっぱり...成実さんは私と違って綺麗だわ...
その後、工藤邸の鍵でキチンと鍵閉めた後、鍵を博士に返却する
もちろん...ちゃんと納得できる理由を話してあるわよ?
成実さんがスーツケースを持ってくれると言う事なので怪盗スーツやAPTX4869の入った毒薬や拳銃がゴロゴロと入っていない方を持って貰う事にした

工藤邸で荷物を取りに向かって出てから数分後、私達は元の家と到着する
元の家と言っても、60階建てのマンションに住んでるんだけどね

「このマンションに住んでるのか?ずいぶんと広いね」

『まぁね。ここが私の本当の家なの。本宅は別の場所にあるけど私はここが気に入って車もバイクも自分専用として利用させて貰ってるの。狭いよりはいいけど一人で暮らすのには広すぎるわ』

「一人?」

『そうよ。両親は海外にいるの。仕事の関係でね...だから私は今、ここで一人暮らししてるのよ』

水城邸へ案内すると成実さんが物珍しそうに見渡しながらそう言っていた為、私はここが本当の家である事や本宅は別の場所にあるが、自分はここが気に入って車もバイクも自分専用として利用させて貰っている事、狭いよりはいいけど一人で暮らすのには広すぎると評しながら物静かな声でそう言うと成実さんは一人と聞いて聞き返してきた為、私は両親は仕事の関係で海外にいる事や自分が今、ここで一人暮らししてると伝えると成実さんが目を見開いた

まあ、今度から弟がこっちに来るって電話してくれたしね...
弟は2年前にアメリカで注目されていたけど、今は何も聞いていないから大丈夫だと願っている

「...さっきの話...名前と場所の事だけど場所はできるだけこの近くでお願いできるかな?それと名前は...叶うなら君につけて貰いたい」

『...成実さん?』

「君の傍にいた方が少しでも役立てるだろ?」

成実さんが名前と住む場所の件で住む場所はできるだけこの近くがいい事と名前は叶うなら私につけて貰いたいと言ってきた為、私は驚いて成実さんの名前を呼びながら彼の方を不思議そうに見ると成実さんはフッと私に向かって笑いながら私の傍にいた方が少しでも役に立てると言ってきた為、再び驚いた

『えっ...役立てるって...私、けっこう悪い事をしてるわよ?貴方よりもっと悪い事をしてるし...血塗れの手を持つ私なんかより...』

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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