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story226 ピアノソナタ『月光』殺人事件58 ページ32

Aside

『それ...よく言われるわ。私の事は落ち着いたら話すわ。それより名前と住む場所...希望があれば東京に着くまでに決めて貰っていいかしら?いったん東京に帰って準備ができるまで私の住む場所に住んで貰うわ。私は今、友達の家に住んでるけど今日で元の家に帰る予定だし、アメリカにいる【弟】が日本に来るって言ってたし...』

成実さんが私の事を他の子と比べるとずいぶん落ち着いていると評され、私は物静かな声でよく言われる事と自分の事は落ち着いたら話す事、名前と住む場所で希望があれば東京に着くまでに決めて欲しい事、いったん東京に帰って準備ができるまで私の住む場所に住んで貰う事、自分が今、新一君の家に住んでいるが今日で私の家に帰る予定である事、アメリカにいる【弟】が日本に来る事などを伝えれば、成実さんはポカンとしている

ちょっとたくさん話しすぎて内容が追いつけなかったかしら?(苦笑
まあ、こればかりは無理もない話ね...
ちなみに弟が日本に来る情報はお母さんからのメールで教えられ、後で迎えに行く予定を作っておこうと決めた
その後、持ってきた荷物(鞄)を手に取る

『とりあえず、いったん東京に帰りましょ!クルージングすれば少しは落ち着くかも知れないわね』

私はそう言って前もって用意したキャップを成実さんに手渡せば、成実さんはキチンとキャップを被る
うん、似合ってるわね...!









船が東京に着いた後、水城邸に向かう前に私の荷物があり、現在は住んでいる工藤邸から荷物を取りに戻る

『ちょっとここで待って貰ってもいいかしら?』

私の言葉に成実さんは無言で頷いた
工藤邸に到着した後、借りていた家の鍵を開けて中に入った
とりあえず...成実さんには玄関で待ってて貰いましょう
私は成実さんに玄関で待ってて貰う様に伝えた後、自分が借りている部屋に入り、念の為に二つのスーツケースの中身を何度も確認する
よし!全部揃ってるから大丈夫だわ...
二つのスーツケースの中身を何度も確認した後、部屋を見渡しながら忘れ物がないかキチンと確認する
鍵をキチンとかけた二つのスーツケースを持った後、借りている部屋の念入りに掃除をした
用心深いかも知れないけど、この部屋に私がいたと言う証拠を残さない為だ
掃除をしてから数分後、部屋は以前より綺麗になった
二つのスーツケースを持った後、玄関で待たせている成実さんの方へと歩み寄る

『ごめんなさい、遅くなってしまったわ。部屋の掃除とかしてたから...』

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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