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story224 ピアノソナタ『月光』殺人事件56 ページ30

Aside

「男物の服?これをどうするんだ?」

『もちろん男装よ!あっ、違ったわね。成実さんは男だから、ちょっと違うわね(苦笑』

成実さんは私から渡された男物の服を見て不思議そうな顔しながらそう言ってきた為、私は男装する為だと言った後に変装の言い間違いだと気づき、思わず苦笑いを浮かべる
まさかここで言い間違いをするなんて不覚だわ...
額に手を置きながら静かにため息をつくと成実さんは私の発言がおかしかったのかクスッと笑っていた
でも...これで少しは気持ちが落ち着いたかしら?
その後、成実さんは私が用意した服に着替えて貰った

「とりあえず、Aちゃんが用意した服を着たぞ。でも、これじゃバレるだろ。それに...俺はこれならどうしたら」

『成実さん、とりあえず落ち着いて。慌てている所を悪いんだけど...今までみたいに【浅井(あさい) 成実(なるみ)】や【麻生(あそう) 成実(せいじ)】と名乗って貰う訳にはいかなくなるわ。警察にも引っかからずに普通に暮らそうとできる条件があるのよ?』

「普通に...って、そんな事...犯罪を犯.したんだぞ」

成実さんは私が用意した服に着替えたのはいいがこれではバレる事とこれからどうすればいいのかと戸惑っていた為、私は成実さんを落ち着かせながら今までみたいに浅井(あさい) 成実(なるみ)麻生(あそう) 成実(せいじ)と名乗って貰う訳にはいかない事と警察にも引っかからずに普通に暮らそうとできる条件があると物静かな声でそう伝えるが成実さんは私の予想通り、戸惑った様な顔をしている
まあ、普通なら当然の反応でしょうね...
でも私は新しい戸籍を作る事はできるし、変装も怪盗シグナスやムーンライトの時からずっとやってるから得意だ

『まあ、普通なら当然の反応でしょうね...だけどこの私ならそんな事は可能よ。新しい戸籍を作ればいいだけの話だわ。それと私が変装させてあげるから、ちょっとこっちを向いて貰っていいかしら?』

私は当たり前だと言わんばかりの表情でそう言いつつも新しい戸籍を作れば問題ない事と変装させるからこっちを向く様に伝えると成実さんは言われた通りに私の方を向く
いくら成実さんが女顔でもこの私にかかれば一瞬で男らしい顔に仕上げる事ができるんだから!
自分以外の人間に変装させるのは何だか久しぶりだし、腕がなるわね〜(笑
しばらくして数分後、私は成実さんを変装させた
誰がどう見ても気づかれる心配はないわ

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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