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story220 ピアノソナタ『月光』殺人事件52 ページ26

Aside

彼女は前から両親の死に不信を感じていたらしく密かに調べ上げ、犯人と会って自分の苗字を話すと犯人は急に怯えてペラペラ喋り出し、怒りで我を忘れて問答無用で犯人を両親の仇として殺めた...
彼女は犯人に両親を殺害した理由を問いかけ、問答無用で殺害する事を思いついていたと話してくれた時、煙を吸ってしまった所為か咳き込み始めた

『____、早くここから出ましょう!今ならまだ!』

「もう...遅いわ」

『____?』

「私の手は両親を殺したあいつの血で汚れてしまった。もう星座を語る資格はないのよ...」

私は必死で彼女を今から早くここから出れば今まだ間に合うと説得したが、彼女は静かに涙を流しながら両親を殺害した犯人と同じ手になってしまったと言った後、私を秘密基地から脱出させるべく窓から投げ飛ばし、彼女は炎の中に残った
炎の中からピアノの音色が響いていた...
その音色から読み取れたのは【IMAMADEARIGATOU WAGA SHINYUUYO(今までありがとう、我が親友よ)】と言う文面だった
その音色を聞いた途端、涙が溢れた
どうして彼女を助けられなかったのだろう...と

〜Aの回想 終了〜









7年前、彼女を助けられなかった事で私はずっと責め続けていた
彼女を見殺しにしてしまった自分は殺人者と変わらないと...
そして...成実さんの前でも私は自分を責める
どうしても...彼女の涙する姿を忘れられなかったからだ
私はその事を思い出し、悲しげに目を伏せていると成実さんはそっと私を抱きしめてきた

『えっ?成実、さん...?』

成実さんが抱きしめてきた事で私は思わず声を漏らした
普段、足音や気配に人の何倍も敏感な私は抱きしめられる瞬間まで全く気づかなかった
いや...気づけなかったの方が正しいわね
私...【あの事件】の事で動揺していたみたいだわ
忘れたくても忘れられない...あの忌まわしい過去がね...
彼女の命日は必ず墓参りを欠かさないわ...
彼女はマサチューセッツ工科大学に在籍していた頃からの同級生で私と年がかなり離れていたけど大切な友達である事に変わりはないのだから...

Aside 終了









成実side

コナン君を公民館から脱出させた後、コナン君達と一緒にいた桃色のカチューシャをつけた女の子が来た
俺が逃げる様に言ったが、彼女は一人で逃げるつもりもなく俺も一緒に来る様に言った
その言葉を聞いた俺は拒否したが、彼女は俺と同じくらいの男の遺体を持ってきた
そして...俺よりもっと酷い手をしていると話す

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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