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story198 ピアノソナタ『月光』殺人事件30 ページ3

Aside

それに...鍵くらいちゃんと分かりやすく管理した方がいいと思うけどね(苦笑

「おお〜あった!この鍵じゃ!」

ようやく耐火金庫の鍵を見つけられたらしく新一君が目暮警部に渡そうと年配の警官に声をかけた時、駐在所の出入口から「もう遅いよ」と言う声が聞こえ、振り向くと...

『蘭ちゃん...それに松田さんに萩原さんも...』

蘭ちゃんは村役場から駐在所まで走ったのか息が少し上がっていて、萩原さんと松田さんは少し息を吐いている様子
遅いって...もしかしてまさか...!?
なかなか戻ってこない私達に蘭ちゃん達は急いで呼び戻しに来たのだろう

「ハァ...みんな待ちくたびれて帰っちゃったよ」

『何ですって!?』

「えっ!?容疑者も帰しちまったのか!?」

「あ、ああ...犯人の最後のメッセージが【怨念、ここに晴らせり】ってなってたからこれ以上、殺人は起きないだろうって」

なっ...!?帰ったですって!?
ちょっとそれ、まずいんじゃないの!?
蘭ちゃんの言葉に私は思わず叫んでしまい、新一君は思わず素を出しつつも問いかける
ちょっと新一君...思いっきり素が出ちゃってるわよ!
萩原さんは私が叫んだ事に驚いて一歩下がっている一方、松田さんは私の叫び声と新一君の素に驚きつつもそう答えた為、私達は思わず顔を青ざめた
なんて事なの...容疑者全員、帰しちゃうなんて!
川島さんの時は『月光』の第一楽章...黒岩さんの時は『月光』の第二楽章...
これ以上、殺人は起きないって...『月光』にはまだ第三楽章が残ってるのよ!
まだ終わった訳じゃない...最後の一人があの人によって殺される!
最後の一人...きっと西本さんだわ!

「(馬鹿な!今まで殺人現場で流れたのは『月光』の第一楽章と第二楽章!『月光』にはまだ第三楽章が残っている!)僕、ちょっと公民館に行ってみる!」

『待って新...じゃなくてコナン君...!』

「あっ...ちょっとコナン君!Aさん!」

新一君が公民館に向かって走り出した為、私も後を追いかける様に走り出すと蘭ちゃんの声が聞こえると同時に後ろから走る音が聞こえ、萩原さん達も私達の後を追いかけてきた
しばらくすると公民館に到着し、私達は中に入った

「お巡りさん、急いで!早くしまってある楽譜を確認しないと!」

新一君が早く開ける様にと急かしている為、年配の警官は鍵を開けながら「ええい、そう急かすな!」と言っているのが聞こえる
まあ、人に急かされると焦るあまり慌ててしまうからね(苦笑
そんな風に思っていた時...

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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