【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART5 (ページ16)

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story210 ピアノソナタ『月光』殺人事件42 ページ16

Aside

「Aちゃんの言う通り、あの時に流れていた曲が入ったカセットテープの頭には5分半の空白しかなかった為、犯行は遺体発見の数分前と考えられていましたが...犯人は曲の入っていないテープの裏面から再生し、曲が流れ始めるのを30分以上遅らせたんですよ。オートリバース機能によってね」←小五郎の声

「オートリバース...」

「普通は表面の再生が終わったら、テープを裏返して裏面の再生をしますが、オートリバース機能は再生ヘッドを反転させて裏面を再生する機能。次に現場写真を見て下さい。黒岩さんの遺体の首元で光っているスイッチがありますが、遺体をどかした写真ではその光が消えています。犯人が警察の目を盗んでオートリバースを解除した証拠ですよ」←小五郎の声

新一君の言葉にみんなは現場写真を見つめる中、あの人は未だに後ろを向いたままこちらに見向きもしない
その事に不審を持った萩原さん達は訝しげな表情をしている
しばらくあの人の監視をしていると、あの人の表情が変わるのが分かった
やっぱり...貴方がセイジさんだったのね...

「しかしあの時、遺体に近づく事ができるのは警察以外で...」

『目暮警部、私や警察以外で遺体に近づけた人物が一人いるじゃないですか』

「ま、まさか...!?」

目暮警部が写真を見比べながら遺体に近づく事ができるのは警察以外で誰かと言いかけたが、私はさり気なくハッとした表情になった後、あの人の方を見つめ、他のみんなも唖然とした表情で見つめていた

「あの時、警察以外で遺体に近づけたり、死亡推定時刻を偽る事ができたのは...あの時、検死した成実先生...貴方しかいないんですよ」←小五郎の声

「な、成実先生が？」

「やっぱり...あんただったんだな。だから黒岩さんの検死を引き受けたのか。オートリバースを解除する為に！」

新一君の言葉に成実さんは見抜かれると思っていなかったのか愕然とした表情になっており、蘭ちゃんは成実さんが犯人だと思わなかったらしく驚きを隠せない表情になる一方、松田さんはやっぱりと言わんばかりの表情で成実さんを見ているが成実さんは何も言わず、ずっと黙ったままだ

「そう言う事だったのか...でも、成実先生って女性でしょ？」

「あぁ。この人にあの三人を殺せるのか？」

萩原さんと伊達さんが成実さんの方を見ながら口々にそう言っていた
初めて成実さんと会った時、女顔でも身体つきが女性らしくない事であの時の違和感の正体が何なのかすぐに分かったもの