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story202 ピアノソナタ『月光』殺人事件34 ページ8

Aside

「あっ!僕達、怪しい人なら見たよ!」

新一君がそう言った途端、目暮警部と小五郎さんは再び驚きを隠せない表情になっている
まあ、西本さんが殺害された後に怪しい人を見かけたと聞けば驚かずにはいられないし...

『コナン君と一緒にピアノの部屋に行ったら、人影が二つあったので二人いましたよ。一人は窓を破って逃走しましたけど、もう一人は村沢さんでした』

「誰かに殴られて倒れてたから今、ピアノの部屋で成実先生に...いてっ!」

私と新一君で説明をした途端、小五郎さんは理不尽にも新一君を殴りながら「それを早く言え!」と言いつつ目暮警部と共にピアノの部屋に向かい、萩原さんと松田さんと伊達さんも後を追いかける様に行った為、私は気づかれない様に新一君の目線に合わせつつしゃがみこんだ
新一君は痛かったらしく頭をさすっている様子だ
その姿を見た蘭ちゃんが「もう!お父さん!コナン君に八つ当たりしないでよ!(怒」と言って怒っている

『大丈夫...?』

「大丈夫です...(おっちゃんは相変わらずだな...)」

私達はその後、年配の警官が未だに楽譜を探している姿が目に入る
まだ楽譜が見つからないのかしら...?
耐火金庫の中に入っている楽譜はこの事件の鍵を握っているんだから...

「お巡りさん、麻生さんの楽譜見つかった?」

「いや、何しろ12年も前の事じゃからのぉ...いったい何処に置いたのやら...」

「『......(汗』」

新一君が年配の警官に麻生さんの楽譜が見つかったのかと問いかければ、年配の警官は12年前の事だからいったい何処に置いたのかすら覚えていないと答えていた為、私達は思わず呆れた顔をしてしまった
......普通は何処かにしまったりとかしたら覚えてるはずよね(苦笑
麻生さんの楽譜はしばらく見つからなさそうなので私達はいったんピアノの部屋に向かう事にした

「恐らく脳震盪だと思いますが、診療所でキチンと見てみないと...」

村沢さんは何者かに殴られた衝撃で脳震盪を起こしてしまい、頭は包帯で巻かれているが未だに目を覚まさないとの事
令子さんも村沢さんが殴られたと聞いて駆けつけたらしく傍で心配そうに見つめている
あの様子だと村沢さんの事を本気で愛しているのは事実だけど、黒岩さんは何を思ったのか何故か二人の結婚を認めようとしなかったってあの年配の警官が言ってたし...

「なるほど...ところで黒岩さん、村沢さんはここでいったい何を...」

「知らないわよ、そんな事!私の方が教えて欲しいわ!」

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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