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story240 ページ46

Aside

日本にいる間、あの子を助けられるのは私しかいない
明美さんの代わりにね...

『えぇ、元気よ。いつも私が一緒にいるからよく笑ってるわ。あんまり見せない笑顔をね...(明美さんの手紙を渡してから、哀の笑顔が多くなっているのも事実だからね)』

「そう...志保が...私がいなくてもAちゃんがいれば、あの子は立ち直れそうね。組織が壊滅したら真っ先に貴女達に会いに行くわ!」

哀の事を思い浮かべた私はフッと笑いながらそう言うと明美さんは最初、驚いていたものの私がいれば哀が立ち直れると言った後、組織が壊滅したら真っ先に会いに行くとまで言ってくれた
明美さんは相変わらず優しい人だ
妹の哀だけじゃなく組織に入っている私にもこうやって気遣いができるのだから...

『楽しみにしてるわ。志保もきっと喜ぶでしょうね...それより明美さん、聞きたい事があるわ』

「あら?何かしら?」

明美さんに聞きたい事と言うのは宮野医院にメアリー伯母様が来ていなかったかの話だ
それに...メアリー伯母様以外に来ていた人もいたのか知りたいしね

『私や志保が生まれる前の話になるんだけど厚司叔父様とエレーナ叔母様が宮野医院を営んでいたとお父さん達から聞いたの。その時、お母さんやエレーナ叔母様と親しい人とか来なかったかしら?誰でもいいの。例えば...女の人とか...』

例えばメアリー伯母様が来ていて、もしその子供を連れていたら、こっちもすぐに調べる事ができる
私達の知らない【もう一人のいとこ】の存在を哀に教える事ができるからね
まあ、できる事ならその子供の名前を覚えていてくれた方が助かると個人的には思っているが...

「そうねぇ...そう言えば私が子供の頃なんだけど、お母さんやレジーナ伯母様と親しい女の人なら頻繁に来てたわよ?その女の人は私より年上の男の子二人を連れて来てたわね。それに女の人はお母さんやレジーナ伯母様に「元気にしてた?」とか「日本で生活していて不便はない?」とか言ってたわね。女の人はきっと外国で暮らしていたんじゃないかと思うの。それと...よく怪我をしてくる男の子も来てたわ。その男の子はお母さんやレジーナ伯母様、それに女の人と仲良く話してたのも見てた。三人だけじゃなく年上の男の子二人とも仲良く話してたわね」

親しい女の人...間違いない、メアリー伯母様だわ
それに年上の二人の男の子...きっとメアリー伯母様の子供で私達のいとこに当たる人達だろう
それと怪我をしてくる男の子も気になる

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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