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story218 ピアノソナタ『月光』殺人事件50 ページ24

Aside

私は火が強くなり始めている事を知り、急いで逃げる事と逃走ルートは確保してると言って成実さんの手を取るも成実さんはもう無理だと言い始める始末
こればかりはさすがに私も怒りが芽生え、新一君の心に決して消える事のない大きな傷をつける事になる事になり、そんな事をしたら絶対に許さないと怒りを含ませながらそう言うと成実さんは「えっ?」と再び声を漏らしていた
まずいわね...火が強くなり始めてる!
公民館が崩れ始めるのも時間の問題だわ...!

『説明は後!いいから来なさい!』

私は説明は後でするから来る様にと言いつつ成実さんの手を取ると同時にあらかじめ自分が弾いていた【暗号】のピアノを録音したテープレコーダーをピアノの上に置く

♪〜♫〜♬〜♪〜♬〜♫〜♪〜

よし!音楽は流れてるし、向こうにも聞こえるはずだろう
後は燃え盛る公民館から脱出をしなくては...!
ちなみに栗島 寛治の遺体は分かりやすい様にそのままそこに置いてある

「これは?」

『私の友達が亡くなるまでに弾いていた曲を私が弾いたものよ』

「俺が弾こうとしてた曲と似ている...」

成実さんがこれは何かと言ってきたので私は死んだ【彼女】の事を思い浮かべながら物静かな声でそう言うと自分が弾こうとしていた曲に似ていると成実さんが言った
まさか...成実さんが弾こうとしていた曲と似ていると言われるとは思わなかったわね
どうしてテープを使ったのかと言うと一応、死んだと思わせる為に使ったのだ
まあ、いわゆる偽装死と言う奴ね

友達だった彼女も燃え盛る炎の中でピアノを弾き続けていたからね...
その後、私達は火の手が上がる前に公民館から無事に脱出した
新一君から電話が来たが、野暮用を思い出して先に帰ると伝えてある

『ハァ...成実さんって本当に無茶ばかりするわね』

「それは絶対に君の方だ。それよりどうして助けたんだよ?とっくに俺の手は(『...少なくとも私より綺麗よ』えっ!?」

公民館から無事に脱出した後、私は呆れた顔をしながら成実さんに無茶ばかりすると言えば、成実さんからそれは私の方である事とどうして助けたのかと問いかけると同時にとっくに自分の手はと言いかけたのを遮って少なくとも私より綺麗だと言えば成実さんは驚いていた
まあ、犯罪に手を染め、血みどろの手を自分より綺麗だと言ったのは私くらいだからね

「そんな訳ない。俺は死のうとしてたんだ。だって俺は三人も人を(『止めて欲しかったのよね?』!?!?どうしてそれを...」

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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