【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART5 (ページ19)

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story213 ピアノソナタ『月光』殺人事件45 ページ19

コナンside

事件の真相を全て話した後、セイジさんがいなくなっていた
もしかしたら...あそこだ！
父親のピアノが寄贈されている月影島公民館！
眠らせたおっちゃんを放送室で放置し、急いで公民館へ向かい、俺が着いた時には既に公民館が燃えており、公民館には油がまかれた痕があった為、自ら火を放ち、事件の発端となったピアノと共に自害する気だと分かった
燃え盛る中、俺は無我夢中でセイジさんを探し出す
頼む...！間に合ってくれ...！
俺は急いで火が回っていない所へ入り、ピアノの部屋へと急いだ
その時、成実さんの声が聞こえた

「終わったよ...お父さん、何もかも...」

ﾋﾟﾝｯ!

成実さんはそう言ってピアノに寄り添いつつ音を鳴らす
早く...セイジさんにこの楽譜を渡さなくては...！
父親がセイジさんに向けて残したメッセージを...
俺は急いでピアノの部屋のドアを開けた

「まだ終わっちゃいないよ！」

俺が声をかけた事でセイジさんは驚いて俺の方を見るが、俺は気にせずに「駄目だよ死んじゃ」と言えばセイジさんは悲しそうな目で「コナン君」と俺の名前を呼ぶ

「お父さんが残したこの楽譜にも書いてあるじゃない...【セイジ、お前だけは真っ当に生きてくれ】ってね」

「そんな告白文が残ってたなら俺がこんな事をする必要はなかったかもな...」

俺が楽譜を持ちながらそう言うとセイジさんは麻生さんが残っていた告白文があるのなら自分がこんな事をする必要はなかったと言っていた為、俺は驚いた
告白文を呼んでいなかった...？
じゃあ、どうやって麻生さんの事を...？

セイジさんは麻生さんが奥さんと娘さんを殺して自殺するなんて信じられなかった事や医大を出た後、真相を探る為に月影島に来た事を話してくれた
麻生さんの息子だとバレない様に女医師として活動し、医師免許には名前の読み方が書いてないから誰も疑わなかった事も明かした

「俺が父の死の経緯を知ったのは前村長の亀山にこの部屋で呼び出された時だよ。あいつは俺が麻生圭二の息子だと分かると急に怯えてペラペラ喋り出したんだ。麻薬の事...暗号の事...そして父を殺した事。全てを話し終えると突然苦しみ出し、心臓麻痺でポックリ逝っちまった...その時だよ。今回の殺人を思いついたのは。奴の遺体の傍で葬送曲として父の好きだった月光を弾いている時にな...ゴホッ...ゴホッ...」

話し終えたセイジさんはその時、煙を吸ってしまった所為で咳き込み始める
まずい...！早くここから脱出しなくては！