【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART4 (ページ44)

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story189 ピアノソナタ『月光』殺人事件21 ページ44

Aside

【アレ】とは何なのかって？それはまた後で教えるわ
その間に私は持ってきたメモ帳に成実さんの名前の漢字を書き始める

【成実(なるみ)】

成(なる)は訓読みで音読みだと成(せい)、実(み)は訓読みで音読みだと実(じつ)と読む
そっか...そうだったのね
おばあちゃん...貴女のおかげで【せいじ】と呼ばれる人物の正体と同時に犯人の名前が分かったわ...
そして...あの人を見た時の違和感も...
動機が分かった以上、早くあの人の犯行を止めなくては...！
腕時計を見ると時刻は午後6時29分
この様子だと長い事情聴取になりそうね(苦笑

「ちょっといい加減にしてよ!!私に川島さんを殺す動機なんてある訳ないじゃない!!」

次に取り調べを行ったのは黒岩さんの娘である令子さん
あれから10分も怒鳴りっぱなしなんてある意味凄いわね(苦笑
初めて彼女を見た時、きつそうな容姿をしているとは思ったけどまさかここまで凄まじいとはね...(苦笑
ただの事情聴取なのにあそこまで怒鳴る理由が理解不能なんだけど...

「凄い...令子さん、もう10分も怒鳴りっぱなし」

『親が親なら子も子でしょうね...』

蘭ちゃんが少し引いた様な表情でそう言っていた為、私は物静かな声で親が親なら子も子だと言った
父親がろくでもないし、その娘も悪影響を受けてヒステリックな性格なんでしょうね...
それにしても...母親は一緒じゃないのかしら？
もしかすると病気で亡くなっているか...あるいは離婚して出て行ったのかのどちらかだろう
チラッと見れば何故か事情聴取を終えたはずの西本さんがいる
......あら？どうして西本さんがいるのかしら？
事情聴取はとっくに終わってるはずなのに...
西本さんは腕時計を見た後、何処かへ向かって行った

「(変だな...事情聴取は終わったのに何で帰らないんだ？あっ！)僕、ちょっとトイレ！」

『蘭ちゃん、ちょっと席を外すわね』

「あっ、はい」

新一君は西本さんを追いかけるべく走ってしまい、私も西本さんの行方を追うと同時に黒岩さんがなかなか戻って来ない事が気になった
おかしいわね...あれから戻って来ないのは変だわ...
新一君がトイレから出てきた村沢さん聞くとトイレの中にいるのは清水さんだと答える
チラッと上を見れば階段があり、西本さんは階段で上に上がったのだろう

『西本さんはこの階段で上がったんだわ』

「Aさん、行きましょう！」

新一君が階段を駆け上がり、私も後からついていく様に上がっていく