【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART4 (ページ35)

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story180 ピアノソナタ『月光』殺人事件12 ページ35

Aside

清水さんと黒岩さんが犬猿の仲と言う噂はほんとうみたいね...
お互いに睨み合ったままだし...

「まあまあ...落ち着いて(汗」

「「フン！」」

小五郎さんが宥めた後、二人はお互いの顔を見たくないと言わんばかりにそっぽを向いていた
そう言えば...このグランドピアノはいつから置いてあるのかしら？

『ところで...このピアノはいつから置いてあるんですか？』

「あぁ。あれは15年前に麻生さんから寄贈されたものでそれ以来、ずっとここに...」

『麻生さんからの...ですか？』

「ええ。麻生さんの名前もちゃんと鍵盤の蓋の所に」

私の問いかけにメガネをかけた男性が嫌な顔をせずキチンと答えてくれた
小五郎さんは麻生さんの名前が本当に書いてあるのか気になって蓋を見ようとした時...

「ん？何だこりゃ」

小五郎さんがそう言って手に取ったのは一枚の紙
どうやら鍵盤蓋に挟まっていたみたいだ...
私も気になってその紙を見てみると『譜面』である事が分かった

『これは...譜面かしら？』

「えっ？」

私が譜面と言った途端、みんなの顔色が一斉に変わったのを見逃さなかった
やっぱり...何かあるのは間違いなさそうだわ...

「変だな。昼間見た時はこんな物なかったのに...」

「うわあぁ〜〜!!」

小五郎さんがそう言った時、一人の男性が譜面と聞いて何かに怯えているのか大声で叫びながら、その場から逃げてしまった
......？あの人、誰かしら？
そもそも譜面と聞いて逃げ出すなんて...あの人も何かありそうね...

「誰ですか、ありゃあ...」

「西本健さんですよ」

小五郎さんが怪訝そうな表情で誰なのかと問いかければ、メガネをかけた男性がその男性の名前を教えてくれた
あの人が【西本健】...
そう言えば...この人も確か、麻薬の密売の疑惑があったって【あの子】から聞いたけど...
でも、何であんなに怯えているのかしら...？

「西本？」

「何でも昔は羽振りがよくて酒に女に博打にと大枚をはたいていたらしいんですが、2年前に前村長が亡くなってから自宅に引きこもる様になってしまって...」

「2年前の事件からねぇ...」

小五郎さんが名前を聞くとメガネをかけた男性が西本さんの人物像を教えてくれた
昔は羽振りがよかった...恐らく麻薬密売で得たお金で豪遊していたと考えた方が妥当ね
2年前に亀山さんが亡くなってから引きこもる様になったのもそれが漏れる事を恐れているのだろう...

「ああ、そうそう！確か、黒岩村長は彼と幼馴染でしたよね？」