【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART4 (ページ33)

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story178 ピアノソナタ『月光』殺人事件10 ページ33

Aside

「おいおい、いい加減な事言うなよ。大体あんた一体誰なんだよ！」

その時、帽子を被った男性が小五郎さんに誰なのかと問いかけてきた
えっ...小五郎さんの事を知らない人がいるなんて驚いたわ
東京だと知らない人はいないと言われるほど有名なのに...

「俺か？俺は東京から来た名探偵の毛利小五郎だ!!」

小五郎さんが名前を名乗った途端、法事に来ていた人達は「宇宙飛行士」とか「推理小説に出てくる」とか「お前、知ってるか？」とか「いやぁ」と口々に言い出していた為、ここでは知名度が低い所為か小五郎さんはショックを受けて酷く落ち込んでしまっていた
床に垂れていた水を少し触るとざらついているのが分かり、一目で海水だと分かる
川島さんは海で溺死させられたのね...

「(海水...？)」

新一君も海水だと分かったらしく濡れている方へと顔を向けている
チラッと見れば濡れた先にドアがあった為、そこから遺体を運んだろうと推理する

「Aさん、犯人の手口は分かりました？(ﾎﾞｿｯ」

『ある程度はね。川島さんは犯人に溺死させられたみたいだし。こんな事ができるのは男性じゃないかしら？彼も男だし、溺死させるには力強くやらない限り、不可能に近いわね...(ﾎﾞｿｯ』

その時、新一君に声をかけられ、犯人の手口は分かったのかと問いかけられ、私はある程度は分かった事と川島さんを溺死させた犯人は男性である事、男性相手に溺死させるには力強くやらない限り、不可能に近いと答えれば新一君は腕を組みながら考え始めた

「ご遺体の状態から見て死亡推定時刻は今から30分から1時間前。死因は窒息死ですが恐らく溺死させられたものと思われます」

「溺死...ですか？」

「解剖してみないとハッキリ断定はできませんけど」

しばらくすると成実さんの検死が終わったみたいだ
川島さんの死亡推定時刻は今から30分から1時間前で死因は窒息死だが、溺死させられたと言っていた為、私はやっぱりと思った
小五郎さんは溺死と言う言葉に疑問を浮かべるが、成実さんによると解剖してみないと分からないと言っていたが...

『成実さんの言う通りですね。窓の外を見て下さい。海の中に浮いている上着は川島さんの物でしょう。海に通じるそのドアからピアノの所まで何かを引きずった様な跡がありますし、川島さんの背中には泥や砂がついていますしね』

私は物静かな声で窓の外を見ながら海の中に浮いている上着が見えた事や上着の持ち主が川島さんである事などを言った