story154 集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド66 ページ8
コナンside
その様子を見た俺はフッと笑みを浮かべる
なるほど...だからAさんはいち早く、犯人に気づいたって訳か...
俺達はピアノに何か書かれているのを見つけた
そこには血で書いた文字が浮かび上がっている
血の色から見て、かなり古いと分かった
「ピアノに血で書いた文字が...やっぱり何かあったんだ。40年前に何かが...」
おっちゃんはピアノを見ながらそう言った時、そこに書いてあった文字が出てきて内容も浮かび上がった
【私は烏丸に殺された。暗号解読の切り札をやっとつかんだというのに】
「ん?【切り札】?ま、まさか...?」
茂木さんは血で書かれた文字を見ながらそう言っていた
俺は静かに血で書かれたその文字を見つめていた
コナンside 終了
Aside
私は息を潜め、気配を消しながら槍田さんの様子をじっと隠れて見ていた
幸いにも私がいる事に気づいていない様子だ
黒の組織の一員・ムーンライトとして活動する事も多いから気配を消すのは得意なのよね
槍田さんは蘭ちゃんとメイドさんを眠らせた後、トイレの個室に隠し、部屋から出た後に立ち去って行く様子が見えた時、探君の笑い声が聞こえてくる
「やはり貴女でしたか。爆弾を仕掛けた車に犯人が自ら危険を犯.してまで乗る訳がない。つまり犯人は車に乗らずに館に残った僕と貴女とAさん、蘭さんとメイドさんの中の誰かでしたから」
カチャ
探君がそう言った後、拳銃を取り出した
あらあら、ここで取り出しちゃうとはね...まだ私の出る幕じゃない
もう少しだ...もう少ししたら私の出る幕だ
それまで辛抱しなきゃ...
「あらボウヤ、物騒な物を持ってるじゃない」
「僕の部屋のベッドの枕の下に置いてあったんです。どうせ後で僕を犯人に仕立てあげるつもりだったんでしょうけど?」
「あら、奇遇ね...私も同じ事を考えてたわ。君と全く同じ推理を...」
槍田さんは慌てる事もなく落ち着いた様子でそう言って腕を組み始めると探君はベッドの枕の下に拳銃が置かれていた事を話し始めると槍田さんは同じ推理だと言って手を上に上げたが片手に拳銃を隠し持っている事が分かる
何で分かるのかって...?だって槍田さんの色白の手に何か黒い物が見えちゃったのよね...
だから、それで分かったのよ
槍田さんは探君が拳銃を持っているのを知っていながら余裕そうな顔で笑っているのが明らかだ
あの二人...撃つ頃かしら...?
私はそう思いながら隠し持っていた拳銃を静かに見つめた
Aside 終了
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年5月23日 20時