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story195 ピアノソナタ『月光』殺人事件27 ページ50

Aside

「前村長の亀山さんに川島さん...それに黒岩村長と西本さんの4人じゃ...」

「えっ!?西本さん以外、全員亡くなった人じゃない!」

年配の警官は目撃者が亀山さん、川島さん、黒岩村長と西本さんの4人だと答えた為、私はやっぱりと思ってしまい、新一君は西本さん以外、全員亡くなった人だと聞いて驚いていた

『もしかすると...その4人の共通点は麻生さんの幼馴染で同級生かしら?』

「その通りじゃよ。お嬢ちゃん、よく知っておるな」

「へぇ〜西本さんと亡くなった3人は麻生さんの幼馴染で同級生なんだ...」

私は顎に手を当てながら物静かな声で4人は麻生さんの幼馴染で同級生かと言うと年配の警官からその通りだと言われた
4人が殺害された理由がそこにあると私は睨んだ

「じゃあ、村沢って言うお兄さんは?」

「ああ。あいつは3年ほど前にこの島にやって来てつい先日、村長の娘と婚約しおった。村長は反対しとったがな」

新一君は村沢さんの事を思い浮かべたのかどんな人なのかと問いかければ村沢さんは3年ほど前に月影島に来て先日、令子さんと婚約したが黒岩さんに反対されていたと年配の警官は答える
村沢さん...前に何処かで見た様な気がするわ...
あの人の事、何処で見たかしら...?

『でも村沢さんは令子さんと婚約したんですよね?どうして黒岩さんは反対なんかしてたんですか?』

「ああ。何でもかつて本土の何処かの専門学校に通っておってな。その事で反対しておったのじゃろう」

村沢さんは東京の何処かの専門学校に通っていたらしく黒岩さんはそれで反対していたのではと年配の警官は教えてくれた
村沢さんはともかく、令子さんって昔からあんな感じなのかしら?

『ちょっと気になったんですけど...令子さんって昔からあんな感じなんですか?』

「いや...小さい頃は誰とでも仲良くなれる様な優しい子で村民にも好かれておったよ」

私は思わず事情聴取を受ける令子さんの怒鳴り姿を思い浮かべてしまい、昔からあんな感じなのかと問いかけると年配の警官によると小さい頃は誰とでも仲良くなれる様な優しい子で村民にも好かれていたとの事
............あんなヒステリックなお嬢様が昔、誰とでも仲良くなれる様な優しい子で村民にも好かれていたなんて想像できないんだけど(苦笑

「でも令子さん、事情聴取の時は10分も怒鳴りっぱなしだったよ。ねぇ?A姉ちゃん」

『えぇ。あれは想像以上に凄まじかったわね。あんなに怒鳴り散らす女性...見た事ないわよ』

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年5月23日 20時

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