story169 ページ23
Aside
『名前はメアリー。外見はブロンドの髪のショートヘアーに目の色はお母さん達と同じ緑色の目、特徴なのは目の下に常に隈がある事と前髪が巻き毛になっている事。彼女の顔立ちが私や哀に似てるってお母さんが言ってたわ。それと旧姓は世良、現姓は赤井。お母さん達は日本人とイギリス人のハーフだから、つまり明美さんと哀はイギリス人のクォーターになるわね。メアリーと言う人物は私も会った事がないから分からないけど、前に私が話したと思うけど捜している人物は彼女の事なの』
そう...私はお母さんの姉に一目会いたいと思い、イギリスから来た
哀に私達以外の母方の親戚がいる事を教えてあげたいと思ったし
「その人は今、何処におるんじゃ?」
『さあ?お母さんもあれから会ってないから分からないって言ってたわ』
博士にメアリー伯母様は何処にいるのかと問いかけられ、私はお母さんもあれから会っていないから知らないと言った
そう言えば...お母さんはどうしてFBI捜査官になったのかしら...?
お父さんは【ある事件】がきっかけで刑事を辞め、FBI捜査官になったけど...
【ある事件】とは何なのかって?それはまだ言えないから今度話すわ
チラッと見れば哀は何やら考え込んでいる様子
「(メアリー...その人がお母さんとレジーナ伯母様のお姉ちゃん。現姓が赤井なら【赤井 メアリー】もしくは【メアリー・赤井】って事よね...もし何か事情があって現姓を名乗っていない場合は【メアリー・世良】と名乗ってる可能性が高いと考えた方がいいわね。お姉ちゃんはともかく私も会った事がないから分からないけど...)」
哀、大丈夫かしら...?
いきなり詳しく話した所為でパンクしなければいいんだけど...
『大丈夫?哀』
「大丈夫よ」
『はい、これを渡しておくわね』
哀に声をかければ、大丈夫だと返事をしてくれた
メモにはメアリー伯母様の事が書いてある為、哀に渡すと嬉しそうな表情でメモを受け取った
この事を新一君に話すか話さないかは哀に任せましょ
その後、阿笠邸を後にして毛利探偵事務所へ向かった
今日は情報提供の依頼がないし、黒の組織からも連絡もないし、怪盗キッドは現在、動いていないから怪盗シグナスとしての仕事はないから暇になっちゃったわね...
そんな風に考え事をしていると目の前に毛利探偵事務所が見えたので中に入る事にした
もしかすると新一君も蘭ちゃんもいるかも知れないしね
そうだ...黄昏の館の件で蘭ちゃんに心配をかけちゃったわね(苦笑
story170 ピアノソナタ『月光』殺人事件→←story168
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年5月23日 20時