第7話 初めまして ページ8
増田さん目線
｢うわ、もうこんな時間か｣
ゲームに熱中してたら日付が変わっていた
小腹すいた
｢コンビニでも行くか｣
財布とスマホと念の為の帽子を持って外に出た
コンビニに着くと高校生くらいの女の子が灰皿の近くで座り込んでいた
心配で女の子の方に駆け寄り声をかけた
｢ねぇ君。こんな時間にここにいて大丈夫？｣
返事がない
｢体調悪いの？病院行く？家の人は？｣
すると顔を上げた女の子の目にはたくさんの涙が溜まっていた
『いえ、、お、い、、ださ、れた、、』
初めて声を発した
でもその声は形容しがたい程酷く掠れていた
『お、なか、、す、い、、たから、、ごは、ん、、かっ、、た、』
｢わかった。ちょっと待ってて！｣
それでも懸命に伝えようとしてくれる彼女のために何かしたいと思った俺は食べ物とハチミツ入りほっとレモンを買った
急いで戻ると女の子は眠そうに目をとろんとさせていた
｢ごめん。お待たせ｣
女の子は少しづつ飲んでいる
｢もう一度、君がここにいる理由教えて？｣
俺はもう一度聞いた
『家を、追い出されました。親に虐待されてて、辛くて飛び出した。もう帰る所はない。』
さっきよりも詳しく話してくれた
｢そっか。どうしたらいいんだ｣
虐待されてる上に追い出されたんなら無理に家に帰らせたらダメだよなぁ、、、
俺に出来ること、、
もうこれしかない
｢んー。嫌じゃなかったらだけどさ、うち来る？俺、増田俊樹って名前｣
無言だった。否定と捉えて良いかな
｢ご、ごめん嫌だよね、、｣
『あの、、、着いて行っても良いですか、、？』
否定じゃなかったらしい
｢もちろん。でも君は大丈夫？｣
『私を心配する人なんかいません』
皮肉めいてるなと思いながら
｢そっか、おいで｣
と手を差し伸べた
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
