第43話 お疲れ様 ページ46
試験中、何度も分からない問題に直面した
でもその度に私が作ったお菓子を美味しそうに食べる増田さんの顔を思い浮かべる
自然にペンを持つ手が進む
大好きなあの人に肩を並べられるように。
試験が終わり、さっさと持ち物を片付けて外に出る
バスに乗り込み窓の外をぼーっと眺める
すると、見覚えのある景色が続々と流れてくる
一生帰りたくないあの家、嫉妬女達に絡まれたあの公園、そして増田さんと出会ったコンビニ。
前はあんなにモノクロだった世界が、全てキラキラと輝いて見える
どれもこれも全部、増田さんのおかげ
そんな鑑賞会も終わり、家のドアを開ける
『ただいま戻りました』
そう声を出すと
｢おかえり！…ってどした！？試験ダメだった！？｣
なんのことだろうか、と目をまん丸にする
｢だって、泣いてるじゃん、、｣
焦って袖で目をこする
すると袖が濡れていた
『いや、あの違くて、』
そう言うが増田さんは聞く耳を持たないまま私を抱き締めた
｢大丈夫だよ。あんなに勉強してたんだから！絶対受かってるよ！｣
なんかもうあれだから何も言わずにされるがままの状態でいることにした
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
