第41話 自立としょんぼり俊樹とお菓子 ページ44
人生において一人暮らしの経験は大事だと思う
だから卒業後は1度ここを出て一人で暮らそうと考えている
『増田さん、』
｢んー？どうかした？？｣
『私、卒業したら1度ここを出て一人暮らししようと思ってます』
｢え、、なんで？｣
『これからの人生何があるのか分からないので経験を積んでおこうと考えまして』
｢そっ、、かぁ。わかった、｣
『すぐに戻るので大丈夫ですよ。2年ぐらいしたら帰ります』
｢うん、｣
少ししょんぼりしてしまった、、
話変えようかな
『そういえばもうすぐで卒業式ですねぇ』
これならおめでたい気持ちになるだろう
｢あ、そうこれ聞こうと思ってたんだけど卒業式って何日？？｣
『確か3月1日ですね』
｢うっっわーーーー。仕事入ってる、、｣
『あらら、でも兄が来てくれるので大丈夫ですよ』
｢うん、、｣
またしょんぼりさせてしまった、、、
何だか申し訳なくなってきた
何ヶ月も先のバレンタインのために練習がてらお菓子でも作ろうかな
増田さんも気分が上がってくれたら良いんだけど
冷蔵庫の奥の方を見ると、とてつもなく大量のお菓子のための材料があった
『なんでこんなに無塩バターとか揃ってんですか、』
｢あー作ってみたけど多くて余っちゃった｣
『なるほど』
これならガトーショコラでも作れそうだな
そう思いレシピを調べて若干のアレンジを加えながらも作る
オーブンで焼くとだんだん良い匂いがしてきた
｢なになに〜何作ってんのー？？｣
『出来てからのお楽しみです！』
そろそろ良いかなぐらいで開けてみる
すると部屋中にチョコの甘い香りが広がった
見た目はめちゃくちゃ綺麗に出来上がった
試しに1つ口に入れるととても美味しかった
その時、突然頭の中で自分がパティシエールでケーキを作っている情景が浮かび上がった
『私、パティシエールになりたい』
気づけば勝手に出てしまっていたその声に
｢超良いと思う！｣
と肯定の言葉が乗せられていた
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
