第40話 将来の夢 ページ43
私達は3年生へと進級した
奇跡的に香月ちゃんと同じクラスになれた
やっぱり進路についての話が増えた
でも私にやりたい事はない
とりあえず大学行ければいいかな程度である
けれど周りのみんなは目標があってそれを叶えるために勉強してる
香月ちゃんもメイクについて勉強している
悩んだ私は思い切って増田さんに相談してみた
『はい！増田さん！』
｢はい、どうぞAさん！｣
『やりたい事がないので勉強に身が入りません。どうしたらいいですか！！』
｢なるほどなるほど〜。でも俺は17の時に声優になりたいって思ったからあんまり役に立たないかもですね！｣
『いいんです！何かお話を聞かせてください！』
そう言うと増田さんは少し考え込んでから口を開く
｢んーと、俺が声優を目指したきっかけのアニメがあるんだけどね、そのアニメを見てる時に声優さん達の演技力にとてもびっくりしたんだ｣
『ほう、』
｢まあそこまでは普通なんだけど、そこで俺は何故か自分だったらどう演じるかを考えてみてさ｣
『それはまたどうして？』
｢わかんないけど、多分自分の解釈でのキャラを見たかったんだと思う｣
｢それでその時に突然、自分が声優になってマイクの前で喋ってる映像が一気に脳内に入り込んできた｣
｢そこで俺は声優になろうって決めた｣
｢こんな風にいつどんな時、何がきっかけで自分の世界が広がるかわからない。だから焦らなくても良いんだよ｣
心にあった重たいものから開放されたような気がした
『ありがとうございます。なんか心が軽くなった気がします…！』
そう言うと増田さんはにっこり笑って
｢まぁ働いても働かなくても俺が養うことに変わりは無いけどね✨｣
思わず、緩みかけていた頬が一気に引き締まった。切り替えの速さに表情筋が筋肉痛を起こしそう
働かなくても養う=ひもでも愛す
そして絶対にこの人から逃れられない、
ということだろう。我が恋人ながら愛が重い
そんなこと思いながらも少し嬉しさを覚えている私もこの人に匹敵する程重いのだろう
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最近更新出来てなくてすみません🙇♀️
体調を崩してしばらく寝込んでました💦
そろそろ最終回を見据えて書いてます。(最終回の話は完成しています)
それまでどれくらいかかるか分かりませんがお付き合い頂けると嬉しいです！
第41話 自立としょんぼり俊樹とお菓子→←第39話 貴方と同じ時間を過ごしたい
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
