第4話 嫌いな声と大好きな声 ページ5
⚠気持ち悪い表現があります⚠
母親から逃げて来た帰り突然スマホの電話が鳴った
画面には大嫌いな長男の名前があった
私は見無かったことにしてそっとスマホを伏せた
すると増田さんに
｢出ないの？｣
と聞かれた
『はい、ちょっと、、』
｢そっか｣
スマホが鳴り止んだ
と思ったらまた鳴り始めた
ああもうしつこい
震える手を抑えながら乱暴に電話に出た
【お前今知らない男の家にいるって？】
【ふざけんなよ！！お前はずっと俺の元にいなきゃいけないんだよ！！】
あー嫌いだなぁこの声。
私が部屋にいる時に侵入してきて何度も押し倒そうとした
その度に泣き叫んだり歯を食いしばったりした
その顔に満足したのか兄は最後まですることは無かった
ただ私の心には大きな深い傷を負った
中々電話が終わらない
私も放心状態でどうすることも出来なくなった
見かねた増田さんがスマホをスっと取って
｢あなた達がいる限りこの子を家に帰すつもりはありません｣
驚きで余計に固まってしまった私に軽くウィンクした
(キザだなぁ)
【おい！誘拐だr】ﾋﾟｯ
｢もう大丈夫だよ｣
今すぐにでもスマホを握り潰しそうな圧で笑いかけてきた
この人は怒らせたらまずい、気をつけようと思った
手の震えが収まらず恐怖で縮こまってしまった私を優しくギュッと抱き締めた
温もりを感じ、涙が零れてしまった
増田さんはゆっくりと離し溢れる涙を親指で拭ってくれる。そしてもう一度抱きしめ大丈夫、大丈夫。と背中をさすってくれた
やっぱり大好きな声だ
私は兄のせいで男性が苦手なのにこの人だけはなぜか初めて会った時から平気だった
--------------------------------
是非増田ボイスで脳内再生してください笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
