第33話 冬 ページ36
いつものように朝起きるといつもより寒かった
制服をハンガーから取って着るとあまりの冷たさに鳥肌が立った
『服まで冷たくなんなくていいのに』
と独り言を漏らしながら仕事の時間が遅い人の為にレンチンできるものを作り、学校の準備をする
そして静かな部屋に小さく行ってきます、と言ってドアを閉める
外のドアを開けると冷たい空気が鼻をかすめる
あぁ、もう冬か
日付を確認すると11月と書いてあった
冬は嫌いだ。まるで独り身を嘲笑うかのように街が光る
でも今年は、少し違うかもしれない
そんな期待に胸を躍らせていると学校に着いた
ちらりと香月ちゃんの席を見るが来る気配はない
今日は1人かなぁ、、
そう思いながら3時間目の授業を受けていると勢いよく教室のドアが開かれた
｢せんせー！遅れました！｣
と大きな声
【おい一ノ瀬！遅刻すんな！】
｢だって布団が離してくれなかったんだもん｣
｢あ、Aおはよ！｣
『おはよう香月ちゃん笑』
昼になり一緒に弁当を食べていると
｢Aってやっぱりクリスマスは一緒に過ごすの？？笑｣
『えっ、えぇ、、わかんないなぁ仕事忙しそうだし』
｢聞いてみな！｣
『うーんそうだね、聞いてみる』
｢そいやあたし、気になる人できちゃった、！｣
『え！誰！！』
｢えっとね、待って！ちょっとたんま！｣
ふふふと笑いながら可愛いなと思う
ちなみに増田さんに送った『クリスマスって仕事ありますか？』というメッセージの返事は｢ないかも！｣だった
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
