第30話 助けに来たよ ページ33
増田side
｢遅いな、、｣
今朝あんなに俺に怒ってたのに自分が遅くなるのか
でも何かがおかしい
いつもなら遅くなると連絡が入る
LINEしてみるか
しばらく経ったが返事がない。既読すら着かない
試しに電話をかけてみる
出ない
誘拐か、、？
心配になり翔大さんに電話した
｢もしもし、翔大さん。Aちゃんと連絡着きますか？｣
【分からない。連絡してみます】
【着かない】
｢もしかしたら誘拐されたかもしれないんです、｣
【今からそっち行く。家のマップ送ってください】
｢あはい！｣
しばらくして翔大さんが到着した
【Aは？連絡つきました？】
｢それがまだ着かなくて｣
【電話してください】
｢は、はい｣
もう一度電話をかける
｢あ、出た！｣
【スピーカーにして】
｢はい｣
〖しつこい。Aは俺の元にいるから〗
【おいクソ兄貴！Aを返せ！】
〖元々俺のだから〗
いや翔大さんそんな争ってる場合じゃない
｢Aちゃん！大丈夫！？｣
差し置いてそこにいるであろうAちゃんに呼びかける
すると奥の方で声がした
『ま、増田さん、？』
｢そうだよ、どこにいるの？｣
〖うるせぇ誘拐犯は喋んな〗
【それはお前もだろ！】
｢すぐ助けに行くから！｣
『こ、こないでください、、』
まさかの言葉が聞こえた
〖つーわけだから。さよならぁ〜〗
ﾌﾞﾂｯ
電話が切れた
こないで、？庫内で、？来ないで、？
｢来ないでってどういう事でしょうか｣
【分からない、けどあいつの事だから他の人を傷つけるとか脅されたか】
確かに、自分が傷付くのは厭わない癖に他の誰かが傷付きそうになると酷く落ち込む
そんな子だから好きになったのに
｢とりあえずどことか分かりますか？｣
【恐らくあいつの家だ。行こうと思えば行けます】
｢Aちゃんの来ないでの意味を考えたいところですね｣
【はい】
【一応警察に連絡しましょう】
俺たちは翔大さんの車に乗り込んだ
長男の家についた
ドアを押してみたが鍵が掛けられている
するとドアの向こうから
〖へぇ〜来たんだ。Aが来ないでって言ったのに〗
と言って来た
【うるせぇ早く開けろ】
〖お前、兄貴に向かってそんな口聞いていいと思ってんのか？〗
【お前を兄貴と思ったことはねえ】
可笑しそうに笑う
【何がおかしい】
〖いいや。Aと同じ事を言うから、笑〗
〖まぁいいよ。開けてあげる〗
しばらくすると鍵が開く音がした
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
