第25話 お返事 ページ28
伊吹side
Aちゃんから会って欲しいとのLINEが来た
あぁ僕これから振られるんだ
わかってても辛いなぁ
泣くな。泣くなよ僕
Aちゃんもこんなに悩んでくれたんだ
Aside
軽く会話をして本題に移る
『あの、その告白のことなんだけど、、』
｢うん、｣
『ごめんなさい。でもありがとう』
やっと言えた
｢うん。わかってた、こちらこそたくさん悩んでくれてありがとう｣
一息置いてずっと考えていた事を口に出す
『でもお友達としてこれからも話したいなって思ってる、、』
｢ほんと？嬉しい｣
｢これからも友達としてよろしくね｣
『うん！』
お互いに少し気まずくなり帰ることになった
｢それじゃあ、また明日学校で、、！｣
『うん、じゃあね、』
家に帰ると増田さんがスマホとにらめっこをしていた
『ただいまです。何見てるんですか？』
｢んー？あ、おかえり〜！美味しい寿司どこかなぁってウーバー見てた｣
『私意外と寿司には厳しいですよ？笑』
｢ふふ笑 そっか〜じゃあ高いやつにしよう！笑｣
明るい空気にしてくれる
増田さんなりに気遣ってくれてるのだろう
すごく嬉しい
｢何そんなニコニコしてんの笑｣
嘘、今私顔に出てたかな
『し、してないですよ、』
｢ふふ笑 そんなに寿司好きなの笑｣
『だからしてないですってば！笑』
｢隠さなくてもいーのにー笑｣
『隠してないですよ！もぉ！』
｢かーわい｣
え？？？
今可愛いって言った？気のせい？空耳？
耳までおかしくなったのかと思いながらチラッと増田さんの方を見ると
｢な、なに？｣
明らかに耳まで真っ赤だった
『あれ〜耳真っ赤ですよー？？？』
さっきのお返しと言わんばかりにいじる
｢赤くないですぅ〜｣
『ほんとですか〜？？』
｢うん｣
急に空気が変わった
まずったと思い後ろを向いて座ろうとした瞬間
｢あ〜弱点発見笑｣
気が付けば後ろから抱き締められ耳元で喋っている状態となっていた
驚きのあまり出てしまったひえぇっ、という間抜けな声を気にも留めず
｢Aちゃんは圧に弱いんだ〜｣
と耳元で囁くように言ってきた
体全体が熱くなるのを感じた
もしかしたら私もイケボが好きなのかもしれない
ていうかそれよりこの体制どうにかしたい
どうしてもいわゆるバックハグにしか見えない
ちょうどその時玄関のインターホンが鳴った
｢あ！寿司来た〜｣
駆け足で玄関へ行く増田さんを横目に私はへたりと床に座り込んでしまった
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
