第23話 気付いた ページ25
次の日は休みだったから気晴らしに少し出掛けた
増田さんは仕事だったから朝早くに出てしまったけど
土日はいつも引きこもっていたから新鮮な空気が鼻をかすめた
公園でゆっくりしていると見覚えのある女子3人組を見つけた
【アンタ！成瀬くんのストーカー！】
なんでそうなった
『えぇ、、？』
【アンタもしかしてまだ成瀬くんに付き纏ってるの！？】
『最初から付き纏ってないんだけど』
【今日こそアンタを殴る】
もう既に平手打ち喰らってんだけど、、、
【調子乗んなよくそ女！！！】
｢おっと、何してんの｣
声の主は私の前に立ちはだかった
【誰よ！】
『増田さん、、！？』
｢仕事早く終わったんだ〜｣
いやいやそんな呑気なこと言ってる場合じゃない
｢もしかしてこの前Aちゃんの頬叩いたの君達？｣
【だったら何よ】
｢嫉妬だかなんだか知らないけどAちゃんを傷付けることは許さないよ｣
さすが声優
ドスの効いた低い声で優しくも刺々しく話す
心の奥がキュッとなるのを感じる
【ご、ごめんなさい、、、、】
圧に負け3人組は謝った
｢だってさ。許すの？｣
『あ、、はい、。嫉妬なんて仕方ないですし』
｢そっか。じゃあこれ以上は言うことないよ。帰りな｣
【は、はい、、、！】
『あの、助けてくれてありがとうございます！』
｢いえいえ笑 大丈夫？怪我してない？｣
優しいなぁ
｢はい！｣
｢良かったぁ〜安心した｣
そう言ってにっこり笑う
その笑顔が心の奥深くまで刺さる
やっぱり無理だ
諦められない
気づいてしまった
心の底からこの人が大好きな事に
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
