第16話 安全地帯 ページ18
家を出る時増田さんに
｢本当に大丈夫？いじめじゃないんだね？頬は？痛くない？｣
と質問攻めにされた
見た目より痛くないから全然平気なのに
軽くあしらって逃げるように家を出た
『学校は安全学校は安全学校は安全学校は安全学校は安全……』
と呟いていると香月ちゃんが来た
｢Aおはよ。何ぶつぶつ言ってんの｣
『あ、おはよ香月ちゃん』
｢いや普通に挨拶するな怖いわ｣
昨晩あったことを話した
｢ほ〜らやっぱり好きじゃん！｣
香月ちゃんは目を輝かせてそう言った
これは恋なのかずっと考えていると昼になった
昼ご飯を食べながらも悩んでいると名前を呼ばれていた事に気がついた
｢Aちゃん｣
『あ、成瀬くん』
｢今日空いてる？｣
『え？』
｢お礼したいって言ったでしょ？｣
『あー、空いてるよ』
｢よし！じゃあ帰り迎えに行くね！｣
押しに負けて行くことになってしまった
ぼんやりしていると放課後になった
｢Aちゃん、！迎えに来たよ！｣
『成瀬くん。ありがとう』
｢いえいえ笑、何か食べたい物とかある？｣
『んーアイスとか？』
少し暑いため涼しい物にした
｢お、いいねぇ〜！じゃあサーティーワンでも行こうか！｣
『うん…！』
｢あ、あとさ、僕のこと伊吹って呼んでよ｣
『伊吹、くん、、、？』
｢そう。僕だけ相手の事下の名前で呼ぶのはあまり良くないかなって！｣
なるほど
伊吹くんとのお出かけは楽しかった
何より伊吹くんが会話が途切れないように沢山話しかけてくれた
伊吹くんの事を好きになれたらどれだけ楽しいだろうか
帰り際に
『きっと伊吹くんの彼女になる人は幸せだろうね』
と言った
｢どうして？｣
『だって今日楽しかったから』
｢嬉しいなぁ｣
伊吹くんはにっこりと微笑んだ
『送ってくれてありがとう』
最寄りまで送ってくれた伊吹くんに感謝を伝える
｢いいえ！あ、また誘っても良いかな？｣
友達が増えた！やったー！
『もちろん！』
｢それじゃあ気を付けてね｣
『うん、じゃあね』
お互いに手を振って別れた
時計を見ると7時半を指していた
もう少し早く帰るつもりだったけど仕方ない
急いで帰ろう
家に着きドアを開けると増田さんが駆け寄ってきた
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
