第1話 出逢い ページ2
親が喧嘩し始めた
『あーあ、またこれか。』
うわ母親がこっち来た、、
｢あんたも邪魔なのよ！出てけよ！なんでお前は生まれて来たの！この出来損ないが！！｣
なにそれ、あんたらの欲のせいで出来たくせにその言い方はないでしょ
｢ほんとそうだ。お前は生まれてくる予定じゃなかった。なんでお前は生まれてきたんだ｣
父親も同じことを言うとは
仲良しですねぇと皮肉を思い浮かべながら
『分かった。一生帰ってこない』
私は家を飛び出した
とは言っても行く宛てがある訳でもない
友達の家と言っても友達いないし。じいちゃんばあちゃんもとっくに死んでるし。
とりあえずお腹すいたしコンビニ行こ。。
サンドイッチとおにぎりを買った
そこまでは良かったが、しばらく飲まず食わずだったのに急に動いたためコンビニの前で座り込んでしまった
(どうしよう、、辛い、、)
しばらくすると男の人が駆け寄ってきた
｢ねぇ君。こんな時間にここにいて大丈夫？｣
誰だろう。父親ではないことは確かだ
｢体調悪いの？病院行く？家の人は？｣
ちょっと待って。そんなに質問されても頭が回ってないから何言ってるか分からないの。ごめんなさい
『いえ、、お、い、、ださ、れた、、』
必死に絞り出すように声を出した
『お、なか、、す、い、、たから、、ごは、ん、、かっ、、た、』
続けて食べ物を買ったことも伝える
｢わかった。ちょっと待ってて！｣
と言って男の人はコンビニに入っていった
段々まぶたが重くなってきてくっつきそうになった時
｢ごめん。お待たせ｣
男の人が帰ってきた
とりあえずこれ飲んで、と渡されたほっとレモンをお礼を言って少しづつ飲む
すると声が少し出しやすくなった気がした
｢もう一度、君がここにいる理由教えて？｣
『家を、追い出されました。親に虐待されてて、辛くて飛び出した。もう帰る所はない。』
先程よりも詳しく話した
｢そっか。どうしたらいいんだ｣
男の人は悩み始めた
そのまま通り過ぎてくれて良いんだけどなぁ、、
｢んー。嫌じゃなかったらだけどさ、うち来る？俺、増田俊樹って名前｣
え。いいのかな。
｢ご、ごめん嫌だよね、、｣
どうせ誰にも心配されないし犯罪に巻き込まれて死んでも良いか
『あの、、、着いて行っても良いですか、、？』
私は増田さんに着いていくことにした
｢もちろん。でも君は大丈夫？｣
『私を心配する人なんかいません』
｢そっか、おいで｣
私は重い腰を持ち上げた
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幽霊狐(プロフ) - 作者より を追加しました。ぜひお時間がある時にでも読んでいただけると嬉しい限りです！ (11月19日 19時) (
レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
幽霊狐(プロフ) - 第8話と第10話を誤字や掲載ミスのため修正しました(2023/11/12) (11月12日 16時) (レス) id: 06f0b1b7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2023年11月5日 20時
