【完】幼なじみとの攻防戦【梅原裕一郎】 (ページ43)

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42.美味しいプリンページ43

そんなこんなで無事悩みも解決(？)し、仕事に勤しんでいる

復帰直前のためか今日の仕事は楽で早めに家に着いた

｢おかえり｣

『ただいま。あ、そっか休みだったね』

｢んー、｣

そんな気だるげな返事を聞きながら冷蔵庫に買い置きしていたプリンを手に取る

｢あ、それやっぱりAのだったのか。食べなくて良かった｣

『食べてたら全部吐かせてたよ』

｢さすがに怖い｣

あはは、と笑いながらソファに座りプリンを口に運ぶ

『んー！！うっっっっま！！』

ちょっとお高いプリンなだけあって舌触りも滑らかで甘すぎず苦すぎないカラメルソースも最高

｢そんな美味いの？｣

『めっちゃ美味いよ！あ、一口あげる！！』

ちょっといたずらしてやろうと隣に座っている梅にスプーンで一口すくって梅の口まで運ぶ

すると梅はふふっ、と笑って差し出されたプリンを私に食べさせる

『食べないの？』

そう聞くと、私の頬に手を沿わせながら顔を近づけた

唇に柔らかい感触があった

そして流れるように頭の後ろを支えられさっきよりも深いキスをされる

口の中から甘い物が消えた

｢ん。ほんとだ、美味い｣

『…ふ、普通に食べてよ、、、、』

｢あはは、こうでもしないとキスさせてくれないかと思って｣

『……普通に言えばする、、』

｢ほんと？じゃあキスしよ？｣

やっぱ改めて言われると恥ずかしさが込み上げて俯きながら頷く

ふっ、と笑ってプリンを取って机に置き、ちゅ、と先程よりも軽くする

それだけで顔が赤くなるのがわかる

｢あっはは、うぶだ。かわい｣

『しかたないじゃん…！』

かわいーかわいー、と言って頭を撫でてくるのが少しむかついてふんっとそっぽを向いてやった