4.ツーリング ページ5
今日は休みだしツーリングでも行こうかな
そう思うや否や、いつもよりも10倍早く準備する
かっこいいメットも持って駐車場へ向かう
その時電話が来た
『もしもし』
｢あ、もしもし。今日暇？｣
『これからバイク乗る所』
｢じゃあ迎えに来て｣
『なんで乗る前提で話してんだよ』
｢今すぐ来いよ、それじゃ｣ﾌﾞﾂｯ
はあ、、。行かないと行かないで拗ねてめんどくさくなるので家へ向かう
｢お、来た来た｣
ヘルメットを取って髪をバサッとする
｢うわぁエ〇…｣
『じゃあな』
｢待て待てまだ乗ってない｣
梅をケツに乗せる
『じゃ、出発するからちゃんと捕まってて』
｢りょーかーい｣
アクセルを握ると梅はご機嫌そうに鼻歌を歌ったりヘルメットからはみ出た私の髪をいじったりしている
『梅もバイク買えば？』
｢いや、俺別にバイクが好きな訳じゃない｣
『じゃあ降りろ』
｢えーむりむり。俺の手はお前の腰から外れない｣
『うっっざいな』
ふん、と笑ってまた鼻歌を歌い出す
私もまあいいか、とアクセルを握り直す
『到着』
そう言ってバイクを止める
ここは海が見えて好きな場所である
｢海｣
『そ。綺麗でしょ。最近よく見に来るんだ』
｢ふーん。よくわかんね｣
『帰れ』
｢無理｣
適当にそこら辺にあった店でたこ焼きを買って2人で食べる
｢正直なこと言っていい？｣
『？いいよ？』
｢このたこ焼きまずくね？｣
『えだよね？梅が無言で食べるから美味しいのかと思って黙って見てた』
結構まずい
｢え、まじでまずくね？なにこれ｣
『食えよ？？』
｢いや無理だな。全部食え｣
『ふざけんなお前も食えよ』
結局2人で食べた
そしてバイクに乗り込み帰路に着く
梅を家まで送り届ける
｢じゃあな｣
『じゃねー』
軽く挨拶して帰る
家に着く
こんな休日も良いな、
なんて思っても負けた感じがするから言わないけど
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2024年1月5日 9時
