27.溢れる優しさと涙 ページ28
江「さてそろそろ帰ろっか」
江口さんはスマートにお会計をして店を出る
『いやいやいや、え？？
待っ、待ってください！！』
私はそれを追いかける
江「大丈夫だよ、邪魔する気はないから」
『いやっ、そんなことじゃないですよ、！』
江「えぇ、他に何があるんだ…？」
『いや、その、、いつからかー、とか、、、』
江「そんなの聞いてどうすんの笑
まぁ、サンリオ男子の時ぐらいからかな」
サンリオ男子は確か2018年のアニメ
つまり6年も、、？
『き、気付かなくてごめんなさい、、』
気付かなかったことが申し訳なくなってきた
江「なんで謝るの、」
『だって、、』
段々と涙が溢れて来て上手く話せない
江「泣かないでよ、
ほんとダメだね俺。好きな子泣かせるとか」
江口さんは申し訳なさそうに私の頬に伝っている涙を拭う
江「ごめん、困らせる事は分かってた。
でも泣かせるつもりは無かった、」
『…大丈夫です、
幼なじみにはよく泣かされてるので』
江「ねえええええええ。
そんなこと言われたら諦めきれないから〜｣
そう言いながら頭をわしゃわしゃと撫でた
その時
｢あ、こんなとこにいたんだ｣
『梅、、？』
｢台本忘れてたから届けようと思ったのにいつもの店いなかったから｣
『あ、ありがとう』
江「じゃあ俺こっちだから。
じゃあね、もち。気をつけて｣
『あ、え、江口さん、、！
ありがとうございました』
そう言うと江口さんは振り向かずに手を振った
｢なんかあった？｣
『うん、、色々と』
｢そっか｣
珍しくそれ以上は聞いてこなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幽霊狐 | 作成日時：2024年1月5日 9時
