24.スープよりも熱い ページ25
微かに香るコンソメの匂い
『……ん』
起き上がると少しの頭痛が襲ってきた
『いっ…た』
同時に昨日の言ったことを思い出す
自分は何を言っているんだ、と
恥ずかしさが込み上げてきた
「あれ、起きた？
朝ごはん出来たけど食う？」
自己嫌悪に陥ってる時、
コンソメの匂いを纏った梅が来た
『……おはよ。食べる』
｢あ、｣
なんだろう
｢悪い。昨日言われた事守ってなかった｣
『？？』
｢『起きるまで』ってやt『うああああ！やめろおお！』
ちょうどそれで自己嫌悪に陥ってたのに！！！
｢今日はわがまま言わないの？｣
『言わないよ！』
｢ふーん。悪くなかったけどな〜｣
『ご飯食べる！！！』
｢はいはい、今持って来る｣
本当に辞めて欲しい。
昨日の私は熱でおかしくなってただけ
そう、本当におかしかった！！
カチャカチャと音がした後お盆に卵スープと白米を乗せて持ってきた
礼を言ってゆっくり口に運ぶ
『あ、美味しい』
｢だろ？｣
いつもより時間がかかったが食べ終わる
『ご馳走様でした』
｢はい、お粗末さまでした｣
お盆を片付けてまた戻って来る
｢Aさ、｣
『ん？』
｢体調悪いときあんま出歩くな｣
『なんで？』
｢Aが体調悪いのって他の人が気付かないの｣
確かにそうだけども
『でも梅がいるじゃん』
｢…っはぁぁーーー。
何、新手のプロポーズ？受けるけど？｣
『え、、？』
｢いいよ。結婚しよっか｣
『いや待っておかしいおかしい！
そんなつもりで言ってないから！！』
｢じゃあ付き合う？｣
『いやいやいやいや！』
頭を振って否定していると顎をガシッと掴まれた
｢絶対にいいよって言わせてやる｣
切実にやめてくれ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幽霊狐 | 作成日時：2024年1月5日 9時
