【完】幼なじみとの攻防戦【梅原裕一郎】 (ページ24)

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23.頭が回っていないページ24

【なんでお前なんだよ】

知らないよ

【ブスのくせに】

やめて

【梅原くんに近付かないでよ】

うるさい

【お前なんかいなくなればいいのに】

『……そんなこと、言わないで、よ…』

目が覚めると真っ先に目に飛び込んできたのは少し薄暗い天井だった

視線だけを動かすと自室であることに気が付いた

そして反対側に視線を移すとベッドに寄りかかって本を読んでいる人がいた

『う、め、、？』

そう声をかけるとゆっくり振り向いた

「ん。起きた？」

本を閉じてこちらに来る

そして私の額に手を当てる

「熱はだいぶ下がったけど念の為測って」

急に止まった

『？？』

すると突然私の頬を親指で拭った

「泣いてる
怖い夢でも見た？」

『あ、、なんか昔の夢、かな、、』

「そっか
今はちゃんと俺が近くにいるから、大丈夫。」

頭を撫でられる

『うん。ありがと
てか久々にこんな熱出た、』

｢一応病院行ったけど疲れとかストレスから来た熱らしい
最近あんま休んでなかったでしょ｣

『そんなに疲れてる感じなかったのに』

｢まぁ、とにかくゆっくり休んで。｣

そう言って立ち上がろうとした梅の服の裾を私は知らない間に掴んでいた

『あ、ごめん。帰るんでしょ？』

｢はぁ、、。
そんな顔されて帰れる訳ないじゃん。
寝るまでここにいるよ｣

私は今熱のせいで頭が回らない

『………起きるまで』

私は今熱のせいで頭が回らない②

｢いつもと違って甘えるのが上手いな
良いよって言われるまでずっといるわ｣

梅は私の手を握りながら暖かい手で頭を撫でる

その暖かさから段々と意識が遠のいていく

私は眠りについた