【完】幼なじみとの攻防戦【梅原裕一郎】 (ページ21)

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20.今日だけは俺のページ21

1時に迎えに行く

するとちょうどAが出てきた

｢お。ぴったりだね｣

そう言うと少し笑って

『さすがにこっちから誘っといて遅れはしないよ』

と言った

近くのショッピングモールに一応軽めに変装をして行く

｢てか何買うの？｣

『江口さん今度誕生日じゃん？』

｢あー誕プレか。そんな誕プレ送り合う仲だっけ？｣

『うーん、私の誕生日の時に香水くれたんだよね』

｢なんだよそれ！｣

『ちょうるさっ、
いい匂いの見つけたことないって言ったらめちゃくちゃ良いやつくれたの』

｢ふーん、で何買ってあげるの｣

『それを選んでもらうために梅を誘ったんだけど』

｢あぁ、俺の意見を聞きたいのね｣

せっかくの2人きりでの買い物なのに他の男の物を選ぶのは気が引ける

でもAが俺を頼ったからにはちゃんとしよう

『そゆこと。梅なら何貰ったら嬉しい？』

｢んー、、。Aとか…？｣

『ちゃんと考えろ』

どつかれた

｢あれは？サングラスとか｣

『あー！良いかも！！ナイス梅！！！』

今日1番なんじゃないか、と言うぐらいの笑顔で振り向く

思わず頭に手を乗せる

『ん？どした？』

そのまま肌に指を沿わせて柔らかい桃色の頬をそっと撫で、ギュッとつまむ

『ふぎゃっ
えなに？？？』

間抜けな声につい笑みがこぼれる

｢なんかつまみたくなった｣

『もー！マイペースも程々にしてよ！』

そう言って頬を膨らませる動作さえも愛おしくて堪らない

Aと恋人になったらこんなことも日常茶飯事なのかな

こんな時間がずっと続けばいいのに

…なんて、欲張りだろうか