16.里帰りPart3 ページ17
母｢てかあんた達急に来たからご飯とか何も無いんだけど｣
『つまり買い出しに行け、と？』
母はにっこり微笑んだ
肯定らしい
『よし。梅、お兄ちゃん、翔月。
じゃんけん大会開催するよ！』
月｢待ってなんで俺まで！？｣
『はい！最初はグー！じゃんけんポン！』
翔於 パー 翔月 パー 梅 グー 私 グー
『うああああああ！！！』
母｢はい。お釣り出たら好きなの買っていいよ
あとこれ買う物メモ｣
2人でとぼとぼ歩いて近くのスーパーに行く
『梅は実家帰らないの？』
｢帰り道に寄ろうかなって｣
『着いてく！』
｢ん。｣
スーパーに到着して頼まれた物を買う
そして帰りに梅の実家に寄る
｢久しぶり。今日はAの家で食べる｣
梅母｢もぉ〜！あんまり迷惑かけちゃダメだよ？｣
｢分かってる｣
梅母｢ごめんねぇ〜Aちゃん、｣
『全然良いですよ
普段からお世話になってるし』
梅母｢うざくなったら家にぶち込んで良いからね？｣
『分かりました〜』
そして家を出る
突然手首を掴まれてコンビニに引きずり込まれる
『痛い痛い痛い。何？』
｢暑いからアイス食べよ｣『いや寒いだろ』
今は冷たい風が抜けきらない4月上旬
そんな中パピコを半分こする男女2人
『懐かしいなー
部活帰りとかよくこうやって食べてたよね』
｢そういえばそうだった｣
『梅って私の事好き好き言うくせに昔のことあんま覚えてないよね』
｢…だってAと過ごした全てが思い出だからそんなにいっぱいは覚えてられない｣
『ふ、ふ〜ん』
｢でもその分Aの恥ずかしい事とか色々覚えてるよ｣
『ちょっっっと待って、
その記憶次第では忘れさせるけど？？｣
殴るフリをすると梅は珍しく大口で笑った
｢あ、そっち重くない？｣
と私が持ってる方のレジ袋を指さして言った
『大丈夫だよ
梅持ってる方が重いんじゃないの？』
｢俺は重くていいよ。
Aに力仕事は任せらんない｣
『えぇなにそれ、
文化祭とかでもそんなこと言ってたよね』
｢なに、今日は思い出に浸りたい気分？｣
『色々思い出すんだよ』
そう言うと梅が突然止まる
『どした』
｢俺にとっては今の方が大事なんだけど？｣
『今？』
｢そ。今
主にAを堕とす事かな｣
『ふざけんな』
と軽く小突く
『早く帰るよ』
｢うん。お腹空いた｣
帰ると母親に遅い！と怒られたのは忘れる事にしよう
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作者名：幽霊狐 | 作成日時：2024年1月5日 9時
