【完】幼なじみとの攻防戦【梅原裕一郎】 (ページ15)

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14.里帰りページ15

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『そうだ。来週実家帰るけど梅も帰る？』

仕事場で見つけた梅にそう話しかける

｢お。久々に俺も帰ろうかな。
翔於くんも一緒に帰んの？｣

翔於というのは私の兄である。読み方はしょう

『帰るよー』

｢あぁ、合わせたのか｣

『そゆこと』

1週間後。

『あ、お兄ちゃん！』

於｢おーA！え、もしかして裕一郎？？｣

｢よっ｣

みんなで東京駅にて合流する

そこから新幹線に乗る

｢俺Aが退屈しないようにトランプ持ってきた。
ダウトでもやる？｣

『待って待って。
なんで新幹線乗ってまでダウトすんの』

於｢いや、そこじゃなくない？？｣

私と梅は2人して首を傾げる

於｢まぁ、2人がいいならいいんだけど、、｣

3人でダウトを始める

そう。私はここで思い出した

今まで梅原裕一郎にダウトで勝ったことがないという事を

｢次はAで4｣

(やっべぇ…4とか1個も持ってねぇ、、、)

5を2枚を出した。(至極真顔で)

｢ダウト｣

『っ、なんで分かったの…』

｢顔見ればわかる
俺からしたらババ抜きよりも簡単｣

ババ抜きでも勝ったことがない

あれ私弱いのかな、と思って弟とやると毎回私が勝つ

なんだかんだで梅が一番に抜けて、次に兄が抜け私がビリということになった

それから2回やったけど結果は変わらなかった

『ッッッだああああああ！！
やめだやめだああ！心理戦なんて私に向いてない！！』

そう叫ぶと同時に【まもなく静岡です。】というアナウンスがかかった

於｢お。もう着くね｣

｢ほんとだ。
ほらAこっち睨まなくて良いから早く準備して｣

『チッ。はいはい』

静岡駅に到着し、そこから歩いて実家へ向かう

ものの10分で実家に着いた