僕達また会おうね

◇MH ページ19

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「わっ！ちょ…っ」





抱きつこうと手を広げて飛びつけばなぜかサッと交わされた。

意味不明の行動に「はっ？」と振り返ろうとすれば後ろからぎゅーっと抱きつかれて「引っかかった〜」と楽しそうに笑う。

…でた、たまにでる意味わからない行動。





「おいでって言われて素直に飛びつくのほんと可愛い」

「いや、言われたからやったんでしょ？なんで交わすの。全然嬉しくない」

「あはは、そう怒んないでよ」

「ねえちょっと離れて」





またからかうようにお腹や頰を撫でて、「おチビちゃん」だなんて、お前はダニエルくんか。

呆れると今度は私の肩に顔を埋めて「今日もミニョナの腹筋絶好調〜」とか酔っ払いのようなことを言い出すから流石にこれにはギョッとした。





「ちょっと待って何、すごく気持ち悪いんだけど。解散しておかしくなったの？まじで気持ち悪い」

「え、そんなにいう？」

「やだほんとやだ、今すぐ離れて」

「うわっ、ちょ」





ドン引きした顔で離れれば、ミニョンは「違う違う！これさっきソンウが言ってたこと！」と慌てて弁解した。





「なんでソンウくん…？」

「逆になんで自分でそんなこと言わなきゃいけないの」

「いや最近おかしかったじゃん。最初の大人オーラどこって感じ」

「よくなかった？」

「…べつに。私は好きだった」

「んふふ、可愛い〜」





なでなでと私の頭を撫でて笑う。

ほんと、最初の大人オーラがなくなってすっかり子供みたい。ずっと弟達のお世話をして遊んでいたからかな、最初とは雰囲気もだいぶ違う。





「あーあいつら、俺がいなくなって大丈夫かなぁ…」

「どうして？」

「Aも見たでしょ？ゼロベースでの悲惨な光景」

「ああ…日本に行ってた間とかすごかったよね」





思い出すように私に聞くミニョンがなんだかいつもより小さく見えて。

みんなの頼れるヒョンで、軸みたいなミニョンはもう今日でおしまいなんだ。

そう思うと私もぽろりと涙が溢れる。

でも貴方には帰る場所があるから複雑な気持ちなんだろうな。





「あーあ……離れたくないなぁ…」





そんなことを考えながら彼を優しく抱きしめた。




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