僕達また会おうね

◇DH ページ7

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「ほっそ…大丈夫？たべてる？」

「失礼な！ちゃんと食べてるよ〜」





大好きな彼、デフィに抱きつけば、折れてしまうんじゃないかと思うくらい体が細くてついつい心配してしまう。

確かこの人、身長172で体重54とかだった気がする。

くそ、これは彼女としてどうなんだ。





「……デフィ最後までお疲れ様」

「ふふ、ありがとー」

「最初から最後まで私の心鷲掴みにして…」

「あはは、鷲掴みにしちゃってた？」





クスクスと私の頭の上で笑う。

そっと離れようとしたら、私の頭を撫でていた手を背中に回して「まだダメ」と細くて筋肉質の腕で私を止める。

普段キャピキャピしてる癖にどうしてこういう時はこんなにもかっこいいんだろうか。





「……汗くさいもん」

「僕あんまり汗かかない体質だから」

「そういうことじゃないでしょ」

「かいてたとしてもくさくないよ僕は」

「そういうことでもないでしょ…」





私から少しも離れようとせず、「Aいい匂い〜」なんて匂いをかぐからなんだか余計な汗をかいてしまいそうで。

「離れて！」と押し返せば「あはは、真っ赤だ」と笑われた。





「…真っ赤で悪かったね」

「怒んないでよ。かわいいじゃん」

「自分のポジション理解してそれ言ってるの」

「自分のポジション？リードボーカル？」

「そうじゃない！可愛い担当でしょデフィは！」





ガーッと噛み付くように言えば「そういえばそうだったね」なんて。

この1年半あれだけワナブルの心を掴んだくせに。





「自分の魅力自覚してくれなきゃほんとに困るんだけど…」

「僕からしたらAも十分魅力の塊だよ」

「そういうのほんといらない」

「んふふ」





泣いて赤くなった目で可愛く笑って私の頭を撫でる。

それと同じように私もデフィの頭を撫でて「お疲れ様」と再度言う。





「1年半応援してくれてありがとう。ほんとに楽しかった」

「…何言ってんの。これからじゃん。デフィ17でしょ？全然大丈夫だよ」

「もうすぐ18」

「またそんな屁理屈言う」





WANNAONEが終わって、新しくデビューしても、君たちはずっと1つだよ。





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