【アイナナ】双子アイドルは今日も輝く (ページ3)

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それは、ミュージックフェスタが終わった三日後くらいのことだった。

小鳥遊事務所に、一通の手紙が届いたのだ。

｢……紡くん、これ｣

緊急の用事だ、と呼び出した社長は、目の前に緊張した表情の娘――小鳥遊紡に、その手紙を渡した。

いつも笑顔の社長の真剣な表情を伺いながら、彼女は震える手で手紙を開く。

しかし、そんな部屋の空気とうってかわって、手紙の内容はとても明るいものだった。

というか、手紙が明るいのだ。

可愛らしいくまさんが描かれたファンシーな手紙。

意表を突かれ呆然とした頭を振り、紡は手紙を読み始めた。

｢えっと……え、ApeiroN…? あの有名な…?
しかも……ええっ!? ら、ライブの招待状って…｣

手紙の内容は以下の通りだ。

『IDOLiSH7のみなさまへ。
はじめまして、ApeiroNの弟の方、陽晃です。
先日のミュージックフェスタ、遅れたのは私たちで、みなさまには大変ご迷惑をおかけしました。
お詫びとして、私たちのライブに招待させてください。
この手紙が招待状代わりですので、スタッフに見せてください。
ぜひ、楽屋にも来てください。お待ちしております。』

｢しゃ、社長、これは……｣

｢今朝郵便受けに入っていたんだ。
折角のお誘いだし、断るのもなんだからみんなで行ってくるといい。その日はMEZZO"の2人も休みだからね｣

｢は、はい、わかりました!｣

――これが、IDOLiSH7とApeiroNの出会いだった。