運勢 / 占い師 ページ4
散々だった。寝坊するしコップを落として服を濡らすし開けようとした扉が向こう側から開いて顔をぶつけるしゲーム中暗号機の調整に失敗したしハンターに見付かって板や窓枠の無い方へ逃げてしまうし結局ロケットチェアで飛ばされたし階段を踏み外して軽く怪我したし。
皆は私が調子が悪いのを察してかやけに励ましてくる。
「やれば出来るわよ」「元気出せって」「危なっかしいな」「一緒にいた方がいいと思うの」「お世話してあげましょうか」「もう介護が必要か？」
いや後半は若干馬鹿にされてた。特に誰とは言わないけど最後の白黒は今度覚悟しておけ！
「だから言っただろう、今日は部屋で大人しくしてるべきだって」
「だって、ここまで酷いとは思わなかったんだよ」
「それは私の占いを信じてないって事でいいかな？」
「違います」
夜、晩御飯もお風呂も済ませた私はイライくんのベッドでべそをかいていた。
背中をポンポンと優しく撫でられながら彼の胸元にすり寄れば仕方なさそうに笑う気配がした。
「あのモノクロ絶対許さない」
「……白黒無常か。確か今日ゲームで対戦したんだったね」
「うん。私が逃げる場所とか板倒しとかミスする度鼻で笑うし、最後チェアで飛ばされた時介護が必要かって聞かれたんだよ？あの黒いの許さない」
「まぁまぁ」
「……今日はダメだった」
「そうだねぇ」
音も無くイライくんの梟が枕元に着地し、私の頭を軽くつつく。
ん、と寝返りを打てば梟は私の顔をその気持ちいいモフモフに埋めた。ふあああ、気持ちい……。
イライくんを忘れてモフモフを堪能していると、突然お腹に手を回されて、引き寄せられる。あああモフモフが。
「こっちも構ってくれないかい？」
「もしかして相棒に嫉妬ですか」
「うん」
「えっ」
「いくら相棒でも、二人の時間を邪魔されては困るな」
「えっ」
梟は、ぷぅ、と拗ねたように鳴いた。いやあざとい可愛い。
思わず梟に伸ばした手を、後ろから私よりも大きな手が包み込んだ。
「浮気と見做してもいいのかな」
「えっ」
「冗談だ、ほら、今日は疲れただろう？もう寝よう」
「あっはい」
梟は最後に私の頬に嘴をちょん、と当ててから自分の寝床に戻った。はあー、梟からのキスいただきました。
背中から抱えられる形で、やがてすうすうと聞こえてくる寝息。
明日はいいことがありますように、と少し願ってから瞼を降ろした。
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める@黒執事(プロフ) - リパ様えちえちだ…。鼻血が止まらん… (2019年11月18日 23時) (
レス) id: 62ac38a52f (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - りんご?さん» 閲覧、コメントありがとうございます。マリー様良いですよね〜！下僕になりたい欲望をぶつけて書きました(´ω`*)気に入ってくださったようでなによりです！ (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - 玲さん» 閲覧、コメント、リクエストありがとうございます。楽しんでいただけているのなら書いている甲斐がありました！悲しさを表現できるかどうか分かりませんが、最善を尽くさせていただきます…！想像と違うものが出来上がっても何卒ご容赦を……!(′･ω･`*) (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
りんご?(プロフ) - 血の女王好きなので小説で書かれていて何度も読んでしまいました！！笑笑 (2019年10月3日 1時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！リクエスト？があるのですが「脳に刻む&骨に刻む」の失恋バージョンを読んでみたいです。主人公ちゃんとイライが交際していることを知ったナワーブ君が見てみたい！(←ただの変態でごめんさい！ (2019年9月24日 20時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊歩 x他1人 | 作成日時：2019年1月5日 10時
