気持ちの証明 / リッパー ページ3
「愛してます」
「……そりゃどうも。どうしたの、急に」
ジャックの部屋でくつろいでいたら、急に愛の言葉を告げられた。
あまりにも突然過ぎるから、何か思惑があるのかとひげさんを模したクッションを抱いて縮こまる。
そんな私の反応を見て「ふむ」となにやら考え込む彼。あの、顎に指を添えるの止めてくれないかな。イケメンに磨きがかかってる。そんな事してなくてもイケメンだから。
「Aさんから愛の言葉を聞いた事が無いな、と思いまして」
「いや絶対言ってるって。聞いた事が無いは絶対嘘」
「あぁ、セ」
「黙りなさい」
「嫌だなぁ、まだ、セ、としか言ってないじゃないですか」
「その先が分かるから黙って欲しいんだよ」
本当にろくでもないなこの人。
いつもエマやトレイシーから「ジャックさんみたいに紳士な人が恋人って羨ましい」とか、いつの間にか紳士認定されているジャックだが、その実ただの残念な変態である。
「最中以外、言ってもらえた記憶が無いです」
「私はジャックと違って口下手だからね、そうスラスラと言えないよ」
「因みに聞きますけど、私の愛してるってちゃんと信用されてます？」
「まぁ、半分は」
「えっ！？は、半分だけ！？」
そりゃあ日常的に愛してるって言われてたら軽く思えちゃうよなぁ。
元々口説き癖がある人だし、キザだし。
「そんな……」
「言い過ぎも良くないって事だよ。あー……でも、わぁっ！？」
余程ショックを受けたようで、フラフラと私に近付くと肩口に顔を埋める。
慰める為に背中に手を回したところで浮遊感が私を襲った。ジャックが私を抱きかかえたのだ。
ビックリしてジャックにしがみ付く。ついさっきの意気消沈ぶりは嘘だったのか、クスクスと笑われた。
「まぁ、言葉が駄目なら行動ですよね」
ポスン、とベッドに寝かされる。ふわりと寝床特融の彼のにおいに包まれ、条件反射でカッと頬が熱くなる。
「えっ、放して嫌だ夜じゃないのに馬鹿なの！？」
「夜ならいいんですね。では今夜、Aさんの部屋にお伺いしても？」
断ったら今喰うぞと言わんばかりに、キスの雨を降らせて返事を待つ彼。
くっそ、やられた。時間切れ、と次は唇にキスをしようとした彼の顔を押し退ける。
「ジャックの部屋がいい」
「……据え膳」
「夜だからね！？」
「分かってますよ」
大人しく私の上から退いたジャックの目は獰猛に光っていた。
……逃げ出したら怒るだろうか。
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める@黒執事(プロフ) - リパ様えちえちだ…。鼻血が止まらん… (2019年11月18日 23時) (
レス) id: 62ac38a52f (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - りんご?さん» 閲覧、コメントありがとうございます。マリー様良いですよね〜！下僕になりたい欲望をぶつけて書きました(´ω`*)気に入ってくださったようでなによりです！ (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - 玲さん» 閲覧、コメント、リクエストありがとうございます。楽しんでいただけているのなら書いている甲斐がありました！悲しさを表現できるかどうか分かりませんが、最善を尽くさせていただきます…！想像と違うものが出来上がっても何卒ご容赦を……!(′･ω･`*) (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
りんご?(プロフ) - 血の女王好きなので小説で書かれていて何度も読んでしまいました！！笑笑 (2019年10月3日 1時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！リクエスト？があるのですが「脳に刻む&骨に刻む」の失恋バージョンを読んでみたいです。主人公ちゃんとイライが交際していることを知ったナワーブ君が見てみたい！(←ただの変態でごめんさい！ (2019年9月24日 20時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊歩 x他1人 | 作成日時：2019年1月5日 10時
