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「何で怒ってるの」
「……浮気、したでしょう」
全然全く1ミクロンも予想していなかった言葉に頭上にクエスチョンマークを浮かべる。心底理解が出来ない、と言い出しそうな私の表情を見てジャックがはぁ、と溜息を吐いた。
「ウィリアムさんとキスしましたよね」
「は、え？してない」
「昨日、昼、談話室で」
「…顔の距離が近かったのは認めるけど、ジャックが居ながらそんな事はしないよ」
「……この目で見ました」
「角度的にそう見えただけだって。それとも、私ってそんなに信頼なくて尻軽女だと思われてた？」
「そんなこと、無いです、けど……不安になるんです、普段、あなたから好きと言われることがないから」
好きを言う言わないについてはこの前話し合った気がするのだが、まぁあやふやに終わった(終わらせた)訳だし、ジャックが納得していないのも分かる。
前回みたいに、口下手だからとか言い過ぎも良くないとか言ったら同じ結末を迎える事は分かっているから。暗い表情をしている彼の頬を手で覆い「一度しか言わないからね」と前置きしてから、目を真っ直ぐ合わせてゆっくりと口を開いた。
「愛してるよ」
「は、…え、あ、」
「とっても、心の底から、ジャックを愛してる。あなたと会えたから、生きる意味を見出せた」
「……う、」
「え、何で、泣くの！？」
最後に「二度と言わないからね」と付け足そうとするが、彼の目から溢れ出した涙に慌てて指で拭ってやる。
ほらほら、泣いてたらイケメンが台無しだよ。いや泣いててもイケメンには変わり無いけれども。ていうか距離近いな？？ちょっとこの壁ドン状態どうにかしてもらっても？？
「Aさんが、愛してるって」
「泣かないでよ。たったそれぽっちの言葉なのに」
「それっぽちの言葉でも、私にとったら重要なんですよ」
「……」
そこまで喜ばれるなら、これから言うようにしてあげようかなぁ。
とか思ったけどやっぱり気恥ずかしいのでやめておこう。私の心臓が持たない。
集まって来た頭上の烏は早く脱出しろと言わんばかりにカァカァ鳴く。
邪魔しないでよ。恋人同士の逢瀬なのに。
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める@黒執事(プロフ) - リパ様えちえちだ…。鼻血が止まらん… (2019年11月18日 23時) (
レス) id: 62ac38a52f (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - りんご?さん» 閲覧、コメントありがとうございます。マリー様良いですよね〜！下僕になりたい欲望をぶつけて書きました(´ω`*)気に入ってくださったようでなによりです！ (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
Lonely(プロフ) - 玲さん» 閲覧、コメント、リクエストありがとうございます。楽しんでいただけているのなら書いている甲斐がありました！悲しさを表現できるかどうか分かりませんが、最善を尽くさせていただきます…！想像と違うものが出来上がっても何卒ご容赦を……!(′･ω･`*) (2019年10月5日 23時) (レス) id: b9652ac74b (このIDを非表示/違反報告)
りんご?(プロフ) - 血の女王好きなので小説で書かれていて何度も読んでしまいました！！笑笑 (2019年10月3日 1時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！リクエスト？があるのですが「脳に刻む&骨に刻む」の失恋バージョンを読んでみたいです。主人公ちゃんとイライが交際していることを知ったナワーブ君が見てみたい！(←ただの変態でごめんさい！ (2019年9月24日 20時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊歩 x他1人 | 作成日時：2019年1月5日 10時
