海の王者人魚の体に流れる血 (ページ3)

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掴ませないよページ3

海軍船は残り２つの船で１つを引っ張って離れていった。

「フッフッフッ
　どうだ？凄いだろ？」
まるで自分の事のように言うドフラミンゴ

『あら？私がやったことなのに
　手柄を横取りする気？ドフィ』
透き通るような綺麗な声がローの耳に届いた。
後ろから聞こえた声

バッと振り返ると船の縁に座ってる。

器用に尾鰭をおるように座って、手を組んでこっち見てた。

「フフフフッ
　一週間ぶりだな」

『本当よ
　暇すぎて、家出してやろうと思ったわ』
ドフラミンゴが嬉しそうな顔をしてAとかいう奴に近づく。

「家出なんてしたら
　世界中を探して、見つけ出してやるよ」
サラッとAの髪を撫でるドフィ

『寂しかった？』
スッと細められたAの青い瞳がギラッと光る。

「勿論」
チュッと軽いキスを交わす２人
ローはそれに見惚れていた。

「何見とれてるんだすやん？」

「ばっか！//
　見とれてねぇよ///」
顔を真っ赤に染めて怒るロー

「うわ！
　顔真っ赤だすやん
　変態！！」
全員の視線がローに降り注ぐ。

「ッ！
　見んじゃねぇよ！////」
自分の顔を隠して言う。
いくら怒っていても可愛いと思ってしまうのは仕方ないことだ。

『ロー？』
あの声がローの名前を呼んだ。
ソッと指に隙間をつくってAを見る。

ちょいちょいと小さくおいでおいでをされていた。

のそっと不本意そうに近づく。

「さっさと行くざます
　糞餓鬼」
ドンッとジョーラに背をつかれて、転けそうになり耐えたのだが最終的に倒れる。

「うわあ！」
フニョンッと顔面に当たる柔らかい感触

『…』
ソッと顔を上げると、目の前にAの顔
じゃあ…これは…

「ッッッ//////！！」
バッと勢いよく離れて尻餅をつく。

「A様に何するんだ！」
「最低ざます！」
「A様大丈夫ですか！？」
「ある意味凄いのG－！」
「やっただすやん…」
「殺すいーん！」
「男なのにそれぁやっちゃあ野暮ってもんだぜ」

「うははは」
「べへへへへ」

「…」

怒るファミリー、笑う最高幹部、口をへの字にして黙ってるドフラミンゴ
誰もこの状況を収められない･･絶対に…

どうしようと赤くて熱い顔を俯かせて考えていると

スッと白く小さな手が出される。

『ロー
　大丈夫？』
ニコッと笑った顔は凄く可愛い。
首を傾げた時にチャリッとなった赤い石のついたネックレス

全員が黙ったのか静かで、自分の心臓の音が聞こえた。
手を取ろうと手を持っていったが

それは空振りに終った。