おまけ完「神は神でも最高神」 ページ43
満面の笑みでそう述べたトドロキは小さな手でパチンと指を鳴らした。
「よし、これでこの地球と併設して作ってみたよ。入るならこの装置で楽々行けるからねー」
「ありがとうトドロキ」
「このくらいならお安いご用だよ。指鳴らすだけだし」
当たり前のようにニコニコと笑みを浮かべて会話を続ける夏油とトドロキ、渡された後に取り合いをしている宿儺とAと灰原。
そして余りのスケールの大きさに、話についていけないその他大勢。
そんな周りを見かねてかトドロキは皆の方を向いた。
「私は三大神の中でも最強だからね。あらゆる銀河、並行世界の取り締まりしてるの。つまりは人類の管理者?みたいな感じ。だから地球も作れるよ」
「この前は一個壊して新しいの作ってたよね」
「うん、これ以上循環しないって分かったからね。だから新しく銀河を作り変えてみた」
ヘラヘラと態とらしく笑って見せるトドロキはサラッと循環しなくなったら地球が可哀想だから壊すしかないなどと溢す。
たとえまだそこに生物がいたとしても彼女は不必要と考え、潰すのだ。
「人には人の、我々には我々の循環の役割がある。役割がなくなった時点で還るのは自然の摂理。それ即ち森羅万象。私のことなんだけど」
「てことはそろそろ帰るのかい?」
「その予定。私の寿命はもってほんの少しだし....もう恩義は果たされたしね」
「違う私たちに受けた恩?」
「そう。まあまた、いつか話してあげるよ」
気が向いたらね。もし君たちが死んでいなくて、私が来た時に覚えているなら話してあげようとトドロキは何故か見下すように鼻で笑った。
どうせその頃には死んでいるだろうという皮肉なのか、自分に向けた皮肉なのかは分からない。
あたりがまたシンとして、その場が木漏れ日によって光が集まるとトドロキは背を向ける。
「私は恩義は返すけど人間は信用に値しないから、そうだな....必要であればまた呼んで。一度だけならその言葉に耳を傾けよう。じゃあね、またどこかで、どうか幸せに」
彼女の名はトドロキ。
三大神、イザナミの器。
神でありながら神殺しの特性を持つ、1番優しく残酷な最強の母である。
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mikazuki(プロフ) - すげぇここまで声だして笑えた小説なんてはじめてだわwwwむちゃくちゃ面白かったですありがとうございます!! (1月8日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - アッハッハッハ……グッ(死亡) (10月11日 22時) (レス) @page4 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - カオス過ぎてなんかもうストレスとかブッパされましたありがとうございます!!! (5月6日 0時) (レス) @page43 id: 89253aef59 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 何かカオス過ぎてめっちゃ好きッスwwwwwwwwwwwwwwwwww (2023年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 442ffadf8a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - わぁ!やっと見つけました!ヤンデレになって求婚してきたマジで好きです!シリアスとギャグ描けるなんてすごいっすね!尊敬します!姉貴! (2023年3月17日 22時) (レス) @page1 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
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