第三十三話「全ての奇跡をここに」 ページ35
「Aちゃん!Aちゃん待ってや!」
「すまない!今回ばかりは待てなんだ!また最後の時に会おう禪院直哉!」
頑張って後ろをついてくる直哉を今回ばかりは待てないと、風のように花のように置いてきぼりにして走っていく。
Aが目指すは奇跡の道。
仁義の道。そして五条悟と羂索が邂逅する地獄の_
「ハッハァー!!!!間に合ったぜぇえ!!!!父よ、ドーン!!!!」
「えっ!?何、え??A....?なんで?」
「なんでってぇ、私がなんとかすると言ったろぉ!ッシャ、オラァ!!!!獄門疆なんてこんな呪物効かんわアホが」
それは突然だった。
羂索と五条悟が対峙した後、すぐにその女は間に割って入って獄門疆に身体を縛られ、また瞬間的に獄門疆から脱出し五条に満面の笑みを返す。
五条が驚いている中、羂索とAは睨み合い....その様子が何故か皆へと分かるように、何で映し出されているか分からない映像で全てが流れ出した。
「全ては約束を果たす為に。羂索、貴様を排除しよう」
「ハッ、怪力だけのお前に何ができる。何年も準備してきた私に、どうお前が勝てるというのだ」
「もちろんどれだけ私が頑張ろうが、運命では変わらないだろうよ。ここでは五条悟が封じられ__大勢の人が死ぬはずだった。だがな、1つの奇跡があれば全てが覆せるんだよ」
わざわざ殺されに来たようなAに羂索は鼻で笑い馬鹿にしたが、Aは花のように笑って見せた。
ああ、彼女は何かをするのだろうと映像を見て、彼女の声を聞きながらその場所へ集まろうとする。
「しかと目を開けろ。私から目を離すこと許さぬ。"魂より出でて光より明るく、その業を禊ぎ祓え"。強制術式"奇跡よ来たれ。開けよ獄門疆"」
五条の隣で不敵な笑みを浮かべて胸を張ったAは今までで1番楽しそうな顔をして、剣を自分の心臓に刺しそのまま心臓ごと宙に放り投げて光の帷を下ろす。
あまりにも綺麗な眩い光のベールが舞い降り、それと同時に何かの術式が展開されたのか、その場にいた羂索とかいう名前の呪詛師と呪霊は複製された獄門疆に取り込まれ_
「いやぁ、終わった終わった。ハッハッゲフッ....奇跡は命を持って起こせってな!」
「なんでAを失ったことに対する感傷的になる場面なのにそんなシリアスクラッシャーなんだよ」
心臓に風穴を開けて血を吐きまくってるAの手に収まった。
第三十四話「奇跡は奇跡を呼ぶに値する行いである」→←第三十二話「真の目的における私の位置」
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mikazuki(プロフ) - すげぇここまで声だして笑えた小説なんてはじめてだわwwwむちゃくちゃ面白かったですありがとうございます!! (1月8日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - アッハッハッハ……グッ(死亡) (10月11日 22時) (レス) @page4 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - カオス過ぎてなんかもうストレスとかブッパされましたありがとうございます!!! (5月6日 0時) (レス) @page43 id: 89253aef59 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 何かカオス過ぎてめっちゃ好きッスwwwwwwwwwwwwwwwwww (2023年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 442ffadf8a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - わぁ!やっと見つけました!ヤンデレになって求婚してきたマジで好きです!シリアスとギャグ描けるなんてすごいっすね!尊敬します!姉貴! (2023年3月17日 22時) (レス) @page1 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
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