第48話 ページ2
「海賊だァ！！」｢ようこそ我が町へ！！｣ ｢“偉大なる航路”へようこそ！！｣
わああああああああ、と民衆は歓声をあげた。
｢何だ化け物どころか歓迎されてるぞ、おれ達｣
ウソップが戸惑う。
それもそうだ、私達は“海賊”なのに…。
「海の勇者達に万歳！！！｣
「か…かわいい娘もいっぱいいるぜ…！！」
キャー、と騒ぐ女性達にサンジさんはメロメロだ。
「感激だァ！！！…やっぱ海賊ってのはみんなのヒーローなんじゃねェのか！！？」
「うおおおーーーーーーい！！！」
ウソップの言葉にルフィも嬉しそうに叫ぶ。
岸に上がったとき、背の高い髪の毛がくるくるなおじさんが来た。
「いら"っ……！！ゴホン、マーマーマーマーマ〜〜♪いらっしゃい、私の名はイガラッホイ。驚かれたことでしょうが、ここは酒場と音楽の盛んな町、ウイスキーピーク。もてなしは町の誇りなのです。自慢の酒なら海のようにたくさんございます。あなたがたのここまでの冒険の話を肴に宴の席をもうけさせては頂けまぜ、ゴホン、マーマーマ〜♪頂けませんか……！！」
するとその言葉を聞いてルフィとウソップ、サンジさんの3人が肩を組みながら大声で叫んだ。
「「喜んで〜〜っ！！！」」
それを見てナミさんは呆れたようにため息をついてから、イガラッホイさんに声をかけた。
「ねェ、ところでこの島の『記録』はどれくらいでたまるの？」
その言葉をイガラッホイさんはどうでもいい、とでも言う様に返す。
「ログ？そんな堅苦しい話はさておき旅の疲れを癒して下さい！！さァみんな宴の準備を！！冒険者達にもてなしの歌を！！」
その後ろでゾロさんは少し不審な目でイガラッホイさんを見ていた。
「ゾロさん、どうしたんですか？」
「何か……いや、何でもねェ。宴だからな、楽しむとするか」
そう言って私の肩に腕を巻いてきた。
「く、くっつかないで下さい」
「何で離れたんだ？」
あの船の時のことがあり、私はゾロさんにくっつくのが少し嫌になった。
……恥ずかしくなった、のが本音だが。
「し、知りません！……行きましょ、ゾロさん」
フィッ、と目をそらしてから私はゾロさんを誘う。
「冷たくなったり優しくなったり変な奴だな、お前は」
「う、うるさいです！」
そう言うと急に耳に口を近づけてきた。
「そういう女、嫌じゃねェぞ」
顔が赤くなる。
「やっぱり嫌いです！！」
「何でだよ！？」
すると私達の声をさえぎるかの様にルフィの楽しそうな声が町中に響き渡った。
「宴だァ！！！」
〜 ウイスキーピークの日は暮れる 〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 319人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピース(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2018年6月3日 16時) (
レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
てぱゆ(プロフ) - faiさん» 頑張ります、それから更新できてなくてすみません（ ; ; ）頑張って更新しますので温かく見守ってくださると嬉しいです（ ; ; ） (2018年3月29日 16時) (レス) id: ed5bd50902 (このIDを非表示/違反報告)
てぱゆ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！（ ; ; ）中々更新できていませんが…頑張ります！ (2018年3月29日 16時) (レス) id: ed5bd50902 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2018年3月12日 23時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
fai - このまま行くとアラバスタ編ですねぇ個人的にクロコダイルが好きなのでとっても楽しみでワクワクしますっ！更新楽しみにしてます頑張って下さい応援していますっ！ (2018年2月8日 22時) (レス) id: 77a8d57a5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てぱゆ | 作成日時：2017年8月12日 3時
